久しぶりに仙台市博物館界隈を散策した。
仙台市博物館の周辺にはいろいろなものがある。
「
残月亭」もそのひとつだが、そのほかに「島野武の胸像「魯迅の胸像」「林子平碑」「伊達政宗の胸像」などもある。
島野武氏は元仙台市長で、昭和8年から7期27年間市長を務め環境保護や社会福祉につくした人物のようだ。
魯迅は青年時代の1年半を東北大学医学部の前身である仙台医学専門学校の医学生として仙台市で過ごしたそうだ。
なおここには、1998年に中国の江沢民元主席の夫人が訪れ記念植樹をしたようだ。
またその隣に「許広平女史除幕式記念植樹」という碑がある。許広平女史は魯迅の妻で、
1961年に来日して魯迅碑の除幕式に列席し黒松を記念植樹したようだ。
林子平は、江戸時代後期に経世論家で、「寛政の三奇人」の一人と言われた人物である。
なお、
子平の墓は仙台市内の「龍雲院」という寺院の境内にある。
伊達政宗像といえば、
仙台城跡展望台にある「伊達政宗公騎馬像」が一般的であるが、実はこれは二代目であるとのことだ。
ここにある伊達政宗公胸像は、太平洋戦争時の神社金属類回収令により、台座から撤去されて全て溶かされる予定だったらしいのだが、
戦後、なぜかしら溶かされずにこの胸像部分だけ発見されたらしい。
今では謎となっているらしいが、誰かこっそり隠して溶解の難を逃れさせてくれたようだ。なかなかあっぱれである。
【所在地】
仙台市青葉区川内26