色麻町の愛宕山公園にある
「あじさい園」の丘の上には、大きな朱色の鳥居が立っている。
そしてその鳥居には「愛宕神社」と記してあるのだが、周りを見回しても、
「味彩館ふるさと」という食事処や農産物販売施設はあるが、神社らしいものは見当たらない。
そこで、農産物販売施設の裏側に回ってみると、そこに小さな鳥居と小さな社があった。
そこには「愛宕神社」と記されたものは何もなかったのだが、でも、おそらくここが愛宕神社なのだろう。
境内には、「獣魂碑」とその説明文碑が建っていた。
それによると、この地域は昔から馬の産地だったらしく、昭和の戦争期にはそれらの馬が軍馬として用いられ、兵とともに戦地を転戦したらしい。
それらの愛馬の冥福を祈って、この「獣魂碑」は建てられたようだ。社の中にも馬の像が鎮座していた。
もっとも、この「愛宕神社」はGoogleの地図上には、もはや存在せず、ネットで調べても、この「愛宕神社」に関する情報はほとんど見つからず、
どんな神社だったのかまったくわからなかった。こういう神社は、こうして次第に忘れ去られていくものなのだろう。ちょっと寂しい気がした。
神社のある高台から振り返るって見ると、青々としたパークゴルフ場でパークゴルフを楽しむ人たち目に映った。
神社の雰囲気とはまるで別世界だ。
【所在地】
宮城県加美郡色麻町四竃字東原1−40