米山のチューリップ祭りを観た後、この教育資料館を訪れた。
米山チューリップ祭りの場所から車で20分ぐらいの距離だった。車は隣接している「とよま観光物産センター」の駐車場に無料で駐車できた。
到着してまず驚かされたのはその門の立派さだ。当時の教育にかける意気込みを窺い知ることができる。
この教育資料館は、旧登米高等尋常小学校の校舎だった建物で、1888年(明治21年)建てられたものとのことで、当時の洋風学校建築を代表する建物とのことだ。
純木造の2階建てで、正面に向かってコの字型の構造をしている。そして、とても印象的なのは校舎全体の中心的な位置にある2階バルコニーだ。
いったいこのバルコニーはなんの目的で造られたのだろうか。
バルコニーの奥の部屋は校長室になっていたので、校長がここから庭にいる生徒に向かって演説でもしたのだろうか。
それにしても、バルコニーからの眺めはすばらしい。
当時の校長はこの素晴らしい眺めを目にしながら生徒たちにどんなことを語ったのだろうか。
館内には明治以後の教育史、各時代の教科書、なつかしい再現教室などが展示されている。
今から130年も前の明治に建てられた木造校舎が、いまだにこうして残っているというのは驚きだ。貴重な歴史的建造物である。
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