多聞山広場公園の一角にある深山権現からさらに海側に向かって下って行く階段がある。
以前訪れたときには、その階段を下って行ったことはなかった。
今回、その階段を下ったところに毘沙門堂があることを知って下って行ってみた。
しばらく階段を下ると、ちょっとした広場にたどり着いた。
そこには、さらに海岸側の下から登ってくる人を迎える鳥居があった。
きっと本来は、海岸側から登ってこの鳥居をくぐるのが、毘沙門堂へ至る本来の参道(表参道)のようだ。
広場にあった案内板を読むと、本来の多聞山の展望というのは、この毘沙門堂のあるところからの展望をいうようだ。
毘沙門堂は多聞像を安置しており、33年に一度開帳されるという。
次回の開帳は2029年の予定だという。
ここからの眺めが、江戸時代以来の松島湾ビューポイント「松島四大観」の一つで、「偉観」と呼ばれるようだ。
なるほど、上の多聞山広場公園よりも、ぐっと海が近くに迫っていて迫力があって、素晴らしい眺めだ。
ところで、この毘沙門堂も、あの2011年の東日本大震災の被害を受けたようだ。
18基ある石灯籠のうち15基が地震の揺れで倒壊したという。
「石碑修復チーム」というボランティアの方々のご尽力により、現在の姿に修復されたということだ。
【所在地】
宮城県七ヶ浜町代ヶ崎浜八ヶ森