白河ハリストス正教会を訪れた後に、南湖公園に向かったのだが、なにしろ雨が上がらない。
ほんとは南湖の周囲をのんびり散策してみたかったのだが、諦めて、南湖公園の一角にあるこの「翆楽苑」を訪れた。
この翆楽苑は、回遊式庭園で１９９５（平成７）年に完成したとのことである。
南湖公園は、白河藩主だった松平定信によって築造されたとされているが、その士民共楽の精神を受け継ぎ、日本の伝統文化の伝承と活動の拠点となるべき施設とのことである。
苑内には、松楽亭と秋水庵の離れた二つの建物があり、茶道や華道、句会など伝統文化活動を行うことができるようになっているとのことだ。
苑内に入ってまず驚いたのが、その手入れの良さである。みごとなまでによく手入れが行き届いている。
仙台では、これほどみごとな庭園は見たことがない。
じつにすばらしいと思った。この庭園を維持管理していくには、相当の費用がかかっているのでは想像するが、それができる白河市は、財力が豊かなのであろう。

【所在地】　福島県白河市五郎窪山４５−１