久し振りに紅葉の時期の西公園を散策した。晴れてはいたが、少し風の強い日だった。
黄色や赤く染まった木々の葉は、風に吹かれて右へ左へと揺らぎ、落葉は足元で舞い上がった。
そのためか、公園の中は人影が少ない。吹き抜ける風の音だけが聞こえる。
昔、私立図書館があった辺りに行って見た。
この辺りに来ると、昔、受験生だった頃に、ここにあった図書館に、せっせと通った頃のことを思い出す。青く切ない思い出だ。
それからたくさんの時が流れて、今またここに立っている。
このあたりの木々の葉は、みごとなまでに真っ赤に紅葉している。若い当時は、こういう紅葉に目をやる余裕はまったくなかった。
こんなことを思い駆られるのも、やはり秋だからなのだろうか。
写真にある若い女性の裸体の彫刻は、「杜に聴く」(雨宮敬子作)だという。
「自然(杜)との対話の中で自分を省み、未来への夢を語る」。そんな意味が込められているという。
「常盤木学園発祥の地」という石碑があった。いままで気がつかなかった。
常盤木学園は仙台にある私立の女学校なのだが、近年はサッカーが強く多くの女子サッカー選手を輩出しているようだ。
散策するたびに新しい発見があって楽しい。
ところで、この公園の住所は「仙台市青葉区桜ケ岡公園」となっているので、この公園の正式名称は「桜ケ岡公園」なのかと思ったら、
どうも正式名称はやはり「西公園」らしい。なんともおもしろいことになっている。
【所在地】
仙台市青葉区桜ケ岡公園1−3