ここを訪れたのは何年ぶりであろうか。前に訪れたのは１０年近く前だったような気がする。
前に訪れた当時は、あまり人の手が入っておらず、近寄りがたい感じのする場所であったが、
最近、木道やトイレが整備されて、家族連れの憩いの場所に変貌したというテレビのニュースを見て、久しぶりに散策してみたくなった。
この与兵衛沼は、寛文１１年（１６７１1年）四代藩主伊達綱村の頃、藩士の鈴木与兵衛が自費を投じてつくった人工の沼とのことで、
綱村がその功を賞して「与兵衛沼」と名づけたとのことだ。なお、この伊達綱村の母が「三沢初子」だ。
写真の中に、石碑が３つ並んで立っている写真があるのだが、その３つの石碑の一番右側の小さな石碑（水神碑）は、
安政２年に鈴木与兵衛の功績を後世に残すために当時のこのあたりの村人たちが建てたものだということだ。
昔は、近隣の小学校の水泳場として指定されたり、冬季にはスケート場としても親しまれた時期があったようだ。
なお、最近、ネットを見て知ったのであるが、実はここは仙台を代表する心霊スポットにもなっているとのことなのだ。
昭和初期には、「白装束の集団」あるいは「白い和服を着た女性の霊」を目撃したという人が多く出たという。
その背景には、昔、この沼に身投げする人が多かったこともあって、その自殺者の霊が出るのではないかと言われていたらしい。
ただ、最近は、そんな話はあまり聞いたことはない。

【所在地】 仙台市宮城野区蟹沢20−１外