大学片平キャンパス内にある東北大学史料館が一般にも公開されていることを知り立ち友人を誘って寄ってみた。
この東北大学史料館の建物は、1924年(大正13年)に東北帝国大学附属図書館本館として建設された建物とのことだ。1973年から空き家になっていたが、
1986年に東北大学史料館に改装され、大学の歴史を紹介する一般公開施設として現在は運営されているとのことである。
建物はネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる様式でつくられているとのことで、窓の上部が丸い形をしていてなかなか趣がある外観である。
ネオ・ルネッサンス様式というのは19世紀前期にヨーロッパで起こったルネサンス建築様式のようで、日本では大阪市中央公会堂や京都の中京郵便局がこれにあたるようだ。
建物内の2Fに展示室があり、1904年に仙台初の外国人留学生として仙台医学専門学校(のちの東北大学医学部)に入学した
中国の文豪・思想家として知られている魯迅に関連した資料を集めた魯迅記念展示や東北大学の歴史などが展示されていた。
魯迅がとったノートが展示されていたが、そのノートに描かれた心臓の絵があまりに上手で驚かされた。
この片平キャンパスにはこの史料館の他にも歴史的な建造物がいろいろあるので、また訪れてみたい。
【所在地】
仙台市青葉区片平2−1−1