ここは散歩で時々通過する公園だ。
ただ、桜の咲いている時期に通りがかったのは今回が初めてである。
桜の季節はきれいだろうなと思っていたが、やはり想像していた通であった。
ところでこの公園は、名前に沼がついているとおり、昔は大沼という沼であったという。
公園の中央に「清水沼跡」の碑があり清水沼の由来が書かれている。
天正十八年(1590年)に伊達政宗が岩切城を攻めた時、この沼のほとりで軍容を整えたという。
そのとき、軍装が澄明な水面に映っていかにも勇ましく、かつ壮観であったので、清く涼やかな意味で、「スズ沼」といったと伝えられているようだ。
それが後世「清水沼」と称するようになったのだという。
藩政期には、この沼のほとりには三軒ほどの料亭が建ち、この沼で取れるヒシやフナや鯉、鰻などを料理して出していたという。
しかし戦後、この地域は下水などのインフラ整備がないまま急激に宅地化が進み、沼に生活廃水などの汚水が流れ込み汚濁化が進んだため、
埋め立てられ公園となったようだ。
【所在地】 仙台市宮城野区清水沼1−6
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