この神社は、街中を散策中に偶然見かけた神社だ。
この辺りは、藩政時代に鍛冶職人衆を住まわせていたらしく、「火伏せの神」として三宝大荒神が建立されたという。
神社の境内には、火伏せの樹木(防火樹)としてイチョウが植えられた。
そして藩政当時のイチョウが生長して現在は大木となっており、樹齢が約320年で、樹高が33mに達しているとのことである。
「公孫樹」と呼ばれているこのイチョウは、雄木にもかかわらず実をつけ、雌雄同株で大変不思議といわれていたが、
後に、雄株に雌株を接木したことがわかったという。現在は仙台市の保存樹木に指定されているようだ。
秋の黄葉の時期には、木全体が黄金色に輝くとのことだ。
また、境内には「耳權現さま」(みみごんげんさま)というお堂があった。
これは、元寇の役に出陣した勇士の霊を供養した卒塔婆を祀ったものであり、この卒塔婆に祈ると耳の病が治ったという言い伝えがあるようだ。
私も最近、加齢でちょっと耳が遠くなってきているので、しっかりお祈りした。
【所在地】 仙台市若林区南鍛冶町41−1
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