JR仙台駅東口を出てすぐに左側方面に進むと「初恋通り」という通りがある。私もよくこの通りを通るのだが、その通り沿いにあるのがこの「鹽竈神社」である。
この「鹽竈神社」は、塩釜市にある「鹽竈神社」の仮宮だと言われ、これまでにいろいろな経緯を経て今の至ったようだ。
この神社は、「初恋成就」に御利益があるとして祈願に訪れる人が多いようだ。
ところで、「初恋通り」という名称は、島崎藤村の代表的な詩である「初恋」に由来しているという。
島崎藤村は東北学院の教師として仙台に赴任していたことがあり、当時この場所にあった「三浦屋」という下宿屋に下宿していたという。
初恋といえば、私もそんな時期があったことを思い出した。もっとも、残念ながら私の初恋は成就しなかったのだが。
<初恋 島崎藤村>
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
なお、この鹽竈神社の隣には「三吉神社」も並んで建っている。
三吉神社といえば、秋田県にある神社だが、この三吉神社はその秋田の三吉神社を分霊した祀ったもののようで、明治時代以前から仙台の地にあったという。
【所在地】
仙台市宮城野区榴岡2丁目2−24−8