仙台 平田神社2021
コロナ禍の中、家に籠もってばかりいて、足腰が弱るいっぽうだ。
そこで、少しでも運動をと近所を散策している途中に、この神社を見つけた。
閑静な住宅地の中にあり、あまり目立たない神社なのだが、なかなか興味深い言い伝えがある神社のようだ。
この神社の具体的な創建時期は不明なようであるが、伊達政宗公がその居城を岩出山から仙台に移したとき、
伊達政宗の家臣、・平田五郎政高氏らに従い、平田氏の先住地からこの地に遷宮したとのことである。
この平田五郎政高氏が、あるとき、宮城郡神谷沢を通ったとき、キツネが群れているのを見つけた。
五郎はこれを面白半分におどかしたら、キツネ達はあわてて逃げ去った。
そして、キツネ達が逃げ去った後に、きれいな光る玉が落ちていたのを五郎は見つけ、拾って家に持ち帰った。
その夜、五郎のもとを若い女がたずね来て、さめざめと泣いたという。
聞けばこの女は昼に追い払ったキツネで、あの光る玉を落としてしまい、あの玉はキツネにとって大変大事なもので、
それを落としたことで仲間のキツネ達に仲間はずれにされているという。
キツネは、玉を返してくれるように涙を流して頼み、そのお礼に五郎を力持ちにすると言う。
五郎は気の毒になり、その玉をキツネに返したという。
翌朝、五郎はキツネの言ったことが本当かどうか、神谷沢にある大きな石碑に両手をかけて持ち上げてみた。
するとなんと藁束のように軽く、やすやすと頭の上まで持ち上げることができたというのだ。
その石碑というのは現在の利府町神谷沢の利府街道沿いにある「延慶の碑」のことらしい。
平田五郎政高は、この神力もあって度々の合戦に抜群の功をあげ、勇名天下に轟かせたという。
そして伊達政宗公がこの地を通る折は、必ず下馬の上参拝したという。
私も、その神力のおこぼれにあずかって、なんとかこの老体にもう一度、若者のような力が蘇るよう重ね重ねお願いをした。

【所在地】 仙台市宮城野区原町2丁目1ー37


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