日本の航空技術１００年を記念した別記展で零戦が里帰りした。
この零戦の正式名称は「海軍零式（れいしき）艦上戦闘機五二型」とのこと。１９４４（昭和１９年）年６月にサイパン島で米国海兵隊によって無傷の状態で捕獲されたものとのことだ。米国はこの零戦を本国に持ち帰りその性能を徹底的に分析したと言われている。
その後、この零戦は民間に払い下げられ、PLANES　OF　FAMEの創設者が引き取り現在に至っているとのこと。栄二一型エンジンをはじめ多くの部品がオリジナルのままで現在も実際に飛行可能な世界で唯一の零戦とのことだ。
実際の零戦をこの目にした感想は、今の飛行機に比べ手作り感が強く、そして戦闘機だから当然なのだろうが、思った以上に小さい。
当時この戦闘機を操縦していたのはほとんどが二十代前半の若者だったと言われる。言葉にできない恐怖と戦いながら祖国のために戦い、そして散っていったかと思うと、胸が潰れそうになった。
ああ、我が永遠の零（ゼロ）よ！