この公園を訪れたのは今回が初めてで、利府町の桜の名所ひとつだと聞いて、桜の季節に訪れてみた。
ここは、かつて
利府城があったという場所で、利府町内を見渡すことができる高台に位置している。
高台の北側に駐車場が整備されており、そこに車を止めて坂を登るのだが、この駐車場までの道路が整備されたのが比較的新しいらしく、
私の車のカーナビの地図データには載っておらず、途中で迷子になってしまった。
前日にGoogle地図で下調べしたときの記憶を頼りに、高台をぐるりと回ってなんとかたどり着くことができた。
この利府城というのは、鎌倉時代に
留守氏の家臣であった村岡氏によって築かれたと考えられているようだ。
しかし、1569年に留守氏が伊達氏から養子を迎えることに村岡氏が反発、挙兵し留守氏と交戦するも利府城は落城し、村岡氏は滅亡したという。
その後は利府城を攻略した
留守政景が居城にしたようだ。
しかしその後、豊臣秀吉の小田原征伐の時に、留守政景が参陣しなかったため所領を没収され、居城である利府城も廃城となったといわれている。
ここは、本丸跡の他に二の丸・三の丸跡もあるのだが、本丸跡のみが桜の名所となっており、二の丸・三の丸跡は児童向けの広場となっていた。
本丸跡の斜面にはちょうどスイセンの花もたくさん咲いており、桜景色に彩を添えいた。
また、桜景色の背景に利府の町が透けて見える形となり、なかなかみごとな景観となっていた。
【所在地】
宮城県宮城郡利府町利府城内77