鳴子峡の紅葉を見た帰りにこのダムにも立ち寄ってみた。
このダムは、昭和３２年に完成した、高さが９４．５メートルのアーチ式の多目的ダムとのことだ。
複雑なカルデラ地形の地に外国の技術者を招かずに日本の技術者だけで建設した日本初の１００ｍ級のダムだとのことで、２０１６年度に土木学会選奨土木遺産に認定されたようだ。
また、ダムによって形成された人造湖は荒雄湖（あらおこ）と命名され、栗駒国定公園に指定されているようだ。ダム管理事務所がある高台からの景観がすばらしい。
ちょうど各地に被害が出た台風が通り過ぎた後なので、その影響でダムは満杯状態かと思ったが、思ったほどではなかった。ただ水面は茶色に濁っていた。
春の新緑の時期には、雪融け水によるダム天端からの放流が見られるとのことなので、今度は春に訪れてみたい。

【所在地】　宮城県大崎市鳴子温泉岩渕