昭和万葉の森のヤマユリが見頃との情報を得て出かけてきた。
この昭和万葉の森は、ヤマユリの群生地として知られているのであるが、ここのやまゆりを見るのは今回が初めてである。
毎年、7月下旬頃にヤマユリの花が満開になるらしいのだが、今年は梅雨期の気温の低い日がつづき、開花も少し遅れたようだ。
ここには、約68,000株のヤマユリが群生していて、毎年約27,000株のヤマユリの花が咲くらしく、ヤマユリの群生地としては日本一ともいわれている。
見頃との情報を得てから1週間近くが過ぎていたため、少し見頃を過ぎた感のものもあったが、まだまだ十分楽しめる状態だった。
これだけ群生地に入ると、ヤマユリの香りも漂ってくる。甘くて濃厚な大人の香りだ。こんな香りを嗅ぐのははじめだ。
それに花も想像していたよりも大きかった。写真でしか見たことがなかったので、白い清楚な感じがする比較的小さな花かなと想像していただけに、こ
んなに大きな花だったのかと、一瞬ショックを受けたぐらいだ。ユリ科の中でもヤマユリの花は最大級とのことである。
これは、清楚な少女ではなく、円熟した大人の女性という感じだ。「カモン、ベイビー」と誘われている感じがした。
ところで、今回訪れるまで知らなかったのだが、ここには小規模ではあるが、あじさい園もあった。
あじさい花もまだ見頃の状態であった。ここのあじさいもなかなか見応えがあった。
ヤマユリとあじさいと、両方楽しめて、なんだか得した感じがした。
なお、ここには、「連理木」という、二本の樹木が一つに結ばれ結合した状態になっているものがあった。
これは「吉兆」とされ、夫婦円満・縁結び・良縁祈願などの象徴として古来から親しまれているとのことである。
どうりで、今日は夫婦円満な熟年カップルが多いと思った。
いやぁ、今日はいいものを見させてもらって、ありがたい一日となった。
【所在地】
宮城県黒川郡大衡村大衡平林117