名取川河口北側付近に始めて自転車で行ってみた。我が家からは1時間半程度を要する距離だ。
この辺は仙台市若林区に入る。そして、名取川河口南側は閖上港のある名取市閖上地区だ。
この辺りはあの東日本大震災での大津波の前はどういうところだったのかは知らないが、今は岩沼にある「千年の希望ヶ丘」と同様の人工の丘が作られていた。
丘の上に上ると東側には広々とした太平洋の海が広がっていた。左側を見渡せば井土浦の潟湖や貞山堀が見える。晴天の空の下のためかこの日は一段と青々とした河面を見せており絵になるほどの美しさだ。海岸付近では盛んに防潮堤の工事が行われている。こ辺りの地域では、あの3.11の大津波で多くの人命が失われた。あれから5年。この美しい風景がせめてもの救いかもしれない。
右側に目を移せば、名取川を越えた向こう側に閖上港のある閖上地区が見える。あの3.11の大津波の前はたくさんの家々が立ち並ぶ街であったはずであるが、今は高いクレーンが見え他はほとんど何もない殺風景な光景が広がっている。かつての賑わいを取り戻せるのはいつの日になるのだろうか。