久しぶりに名取市の閖上地区を訪れてみた。
前に訪れたのがあの震災の一年後だったので、9年ぶりぐらいであろうか。
当時は、ほんとうに何もない状態だったが、その時から比べると、現在はいろいろ建物が建ってきた感じはする。
しかし、まだまだ何もない空地の状態のところは多い。
今回は、震災メモリアル公園の駐車場に車を置いて周辺を歩いてみた。
まず最初に向かったのは、最近できた「名取サイクルスポーツセンター」である。
震災メモリアル公園からは、広浦橋を渡って行くのだが、この広浦橋の上から見る広浦湾の景色がなかなかすばらしい。
広浦橋を渡り切ったところに「名取サイクルスポーツセンター」入口がある。入口には自転車の形をしたモニュメントがあった。
ここは、各種のレンタル自転車があり、1周約4キロのサイクリングロードのほか、スケートボード場やバスケットコートにフットサル場、
子ども向け遊具などが整備されている施設だという。
また、太平洋・広浦湾を一望できる名取閖上温泉「輪りんの宿」は、「サイクリストにやさしい宿」をモットーに
自分の自転車を持ち込める客室が完備されているという。自転車好きには最高のところだ。
もっとも、中に入るには入場料がかかるので今回は外からながめただけである。
ついでに、海辺の、新しくできた防潮堤まで行って上に登ってみた。防潮堤は北から南へどこまでも伸びている。
閖上港の岸壁では、のんびり釣り糸を下げる釣り人がちらほら見られた。
その後、広浦橋を渡って戻り、「名取トレイルセンター」まで歩いて行ってみた。
ここは2019年4月に出来たところで、「みちのく潮風トレイル」の資料を手に入れようと思って立ち寄ったのだが、
不運なことに、この日はちょうど休館日であった。残念でした。
最後に、また震災メモリアル公園までもどった。
ここは2019年5月に完成した公園である。ここでは祈りの広場の慰霊碑や、日和山、昭和三陸津波の教えを伝える石碑を見てまわった。
日和山に登って周囲を見渡したが、まだまだ空地ばかりが目立ち復興道半という感じだ。
【所在地】
宮城県名取市閖上5丁目2ー15