あの3.11の大地震・大津波から1年2ヵ月が過ぎた。1年後の被災地の現状を確認したくて閖上地区を訪れた。大津波での瓦礫はきれいに片ずいていた。しかし、それだけだ。あたりは一面、なにもない、ほんとうになにもない状態だ。ここに漁港があり街があり活気で溢れていたとは、とても想像できない光景だ。被災したお寺の境内には、被災で頭が取れてしまった観音様たちが寂しげに集め置かれていた。あれから1年が過ぎたというのに、被災地はいまだにこの状態なのだと、この国の政治の動きの遅さを痛感した。