天麟院は、伊達政宗の正室・愛姫(めごひめ）との間に生まれた娘・五郎八姫（いろはひめ）の菩提寺で、 陽徳院、円通院と並んで松島の三霊廟に数えられていとのことだ。
五郎八姫は、徳川家康の六男、松平忠輝の正室だったが、忠輝は父である・家康の政略方法に反発を強め、大阪夏の陣遅参等により高田６５万石を取り上げられたため、
五郎八姫は離縁されて仙台へ戻り仏門へ入った政宗は不幸な娘に同情して娘の信仰生活を全面的に支援したとのことだ。やはり、いつの時代の父親も愛娘への愛情は深い。
ここは訪れる人があまりいない感じで、静かな境内には高さ６ｍの大理石で出来た子育水子地蔵尊が建っており、前のお供え堂には多くの子供に関係する品々のお供えがあった。