東松島市にある航空自衛隊松島基地で7年ぶりに航空祭が開催されるとの情報を得て出かけてきた。
松島基地の航空祭は、あの2011年3月11日の東日本大震災で起きた大津波によって、基地が被害を受けたことにより、
かさ上げ工事等のため、いままで開催が見送られてきた。
この日は仙台では30日以上も雨の日が続いた後の晴天の天気。絶好の航空祭日和となった。
7年ぶりの開催ということで、さぞ大勢の見物客であふれるだろうとの予想のもとに、朝早く出発することにした。
仙台駅からJR仙石線の松島基地の最寄駅である矢本駅までは約1時間ちょっと。
航空祭開催時間が8時30分からだから1時間前ぐらいには矢本駅に尽きたいと朝5時半過ぎに家を出て、仙台駅に向かった。
しかし、仙台駅の仙石線ホームに降りて見ると、そこはすでにたくさんの人であふれていた。みんな考えることは同じなんだ。
矢本駅に向かう電車の中は、まるで東京都内の通勤サッシュ時の電車のような込み合いだ。
そして地方の小さな駅である矢本駅もこの日は人、人、人であふれかえった。
矢本駅から松島基地までは歩いて10分ぐらい。
正面ゲートからだと30分近くかかるはずだが、普段は空いていないゲートから入れるようになっていたので近かったのだ。
航空祭といえば、やはりブルーインパルスの曲技飛行だ。この航空祭では9時35分からと13時45分からの2回行われる。
ブルーインパルスの曲技飛行を見るのは2012年に入間基地で見て以来5年ぶりだ。
あのときもそうだったが、右に左に、前から後ろからと高速で飛び回る戦闘機をカメラでとらえるのは非常にむずかしい。
ひたすらあてずっぽうでシャッターを押し続けて、何枚かうまくとらえられたら御の字だ。しかし、アップでとらえるのは不可能だ。
ブルーインパルスの曲技飛行の後に、F−2戦闘機の「機動飛行」を初めてみたのだが、そのエンジンの爆音の大きさには驚いた。
ブルーインパスルのT−4練習機とは比べものにならないほどの暴力的な爆音の大きさだ。やはり実戦配備されているものはすごい。
それにこの時、戦闘機が急旋回するときに空気の気圧急低下によって戦闘機主翼の周囲にできる「旋回雲」というのを初めて目にした。
パッ、パッと瞬間的だからよく見ていないとみられない光景だ。
それにしても、あさ5時半からずっと立ちっぱなしの状態。足がもう限界で、お昼過ぎには航空基地を退散することとした。
でも、帰りもみんな同じ考えのようで、人、人、人の大混雑となった。くたくたに疲れて自宅にたどり着いたのは3時半頃となった。
【所在地】
宮城県東松島市矢本字板取85