一迫ゆり園からの帰りに、トイレ・休憩のために東北道の長者原SAに立ち寄った。
このSAは、売店・レストラン施設の裏手がちょっとした公園になっており、その奥まっった所が展望台になっている。
この展望台からは、隣接している「化女沼」が見渡せるのだ。
「
化女沼」は、2008年に国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されている。
この沼は一周できる約4キロの道路が整備されており、歩いてでも1時間ほどで一周できる。
長者原SAに車を停めたまま、SAを抜け出して沼を一周できるようになっているので、右回りにテクテク歩いてみた。
一周する道は、週末というのに走る車はほほとんどなく、唯一、何周もしているロードレーザー1台のみである。
とても静かで、小鳥の囀りが、とてもよく聞こえた。
この化女沼の周囲には、かつて隣接して「化女沼レジャーランド」という1979年に開園した遊園地があったようだ。
最盛期には年間20万人ほどの来園者があったと言われているが、バブル崩壊による不振によって来園者が激減し、2001年10月に休園となった。
今は、廃墟と化して朽ち果てた観覧車がその面影を残るのみとなっている。
最近では、化女沼の由来から来ているのか、その根拠は定かではないが、「心霊スポット」として人気をよんでいるらしい。
化女沼を挟んで長者原SAのちょうど反対側に位置するところに化女沼観光資料館(ダム管理事務所があり、
そこには化女沼伝説に出てくる「照夜姫」が寂しげにたたずんでいた。
そしてダム堤防を渡り切ったところに、この姫を祀ったものと思われる「化女沼龍神」という神社があった。
そして神社の傍らには、とてもきれいな紫陽花が咲いていた。
化女沼周辺には、この他にも、「化女沼 古代の里」という古代の村、遊びの広場、芝生広場等からなる公園があった。
この「古代の村」には、奈良時代〜平安時代の城柵・官衙の遺跡である国指定の「宮沢遺跡」に因んで、古代人の住居等を再現した建物があったようだが、
あの東日本大震災のためなのか、今は何もなかった。
今日は、久しぶりによく歩いた一日であった。
【所在地】
宮城県大崎市古川川熊字長者原