桂城公園は大館市の中心部にある公園である。市役所や簡易裁判所などと隣接している。
ここはかつての佐竹西家の居城大館城のあったところであり、建物自体はあの戊辰戦争で焼失して、いまは堀の一部が残っているだけとなっている。
この公園は秋田地方では、桜の名所のひとつとされているが、今回訪れた5月のGWには、すでに大半の桜は散ってしまっていた。かつてはGWがちょうど桜の見頃だったことを考えると、やはり地球温暖化が進んでいるのかと感じさせられた。
公園内にはかつての大館城の復元図や、昭和10年代に世を風靡した歌手「上原敏(うえはらびん)」の石碑などがあり、また公園からは遠くに白いドーム「大館樹海ドーム」が見える。この「大館樹海ドーム」は樹齢60年以上の秋田杉25,000本を使った国内最大の木造建築とのことだ。
しかし、何と言っても、私が一番感激したのは、園内中心にそびえ立つ巨木「シロヤナギ」だ。樹齢は推定約200年、樹高が21メートル、胸高の幹周りが5.7メートルもあるという。幹肌や枝振りの素晴らしさはとにかく見事である。まさに「神が宿る木」という雰囲気がある。その巨木のまわりで、子どもたちが遊び、家族がくつろぎのひとときをのんびり過ごしていた。
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