支倉常長像のある月浦から石巻中心部に戻るため県道２号線を車を走らせていると、道路から下のほうに蛤浜（はまぐりはま）と思われる浜が見えた。
そして、ちょうどバス停と思われる空き地があるところに、おもしろそうなものが目に入った。そこの空き地に車を停めて上を見上げると、そこには「ツリーハウス」があったのだ。
なんだか楽しそうだ、ワクワクする。好奇心を抑えきれない私は、年甲斐もなく恐る恐るハシゴを登ってみた。なんだか子供時代にかえったような感じがする。
中には椅子が２つ置いてあった。小さい子供なら中に入って椅子に坐れる感じだ。
このツリーハウスは、社団法人東北ウリーハウス観光協会が創ったものらしく、このツリーハウスの傍には、下の蛤浜のほうに下りていける階段が続いていた。
下におりたところの蛤浜は、もともと１０世帯弱の小さな集落だったが、あの３．１１東日本大震災で被災し、壊滅状態となった。
残った民家は４戸、住んでいるのは２世帯のみになってしまったとのこと。
しかし震災後、住民の一人が被災した実家を直してオープンした「古民家カフェ　はまぐり堂」が今人気になっているという。
残された人は、みんな知恵を出してがんばって生きているんだ。そんな気持ちにさせられた。

【所在地】　宮城県石巻市桃浦