石巻市 旧石巻ハリストス正教会教会堂(聖使徒イオアン会堂)2019
ここを訪れるには昨年に続き二度目である。昨年訪れた時には、まだあの3.11の震災から復元工事中であり、周りは囲いで覆われていて見学することができなかった。
震災からの復元工事が終わり、今年の8月から一般に公開されているという情報を得て、月浦からの帰りに立ち寄った。
この教会堂は、明治13年(1880年)に建てられたものであるということで、木造の教会堂としては日本最古の建物ということだ。
この教会は、二度の大震災を受けているという。一度目は、昭和53年(1978年)の宮城沖地震であり、大きな被害を受けたとのことだ。
その時、一度は解体することが決まったそうだが、貴重な文化財を残したいという市民の声が高まり、創建からちょうど百年目の昭和55年(1980年)に、
この場所に移築、復元されたとのことである。
そして、二度目は、あの2011年の3.11の東日本大震災だ。ここにも大津波が押し寄せて、再び甚大な被害を受けた。
しかし、辛うじて躯体は残り、大津波にも耐えたその姿は、復興のシンボルとなったとのことだ。
なお、"ハリストス"とは、ロシア語で「キリスト」のことだそうで、ハリストス正教は、文久元年(1861年)に駐日ロシア領事館の司祭として函館にやってきた
ニコライの布教活動により日本に伝わったとのことだ。
東北地方にはこのハリストス正教会が多い。
その理由は、戊辰戦争で函館渡った仙台藩士らが、その影響を受けて信者となり、帰郷後、仙台や宮城県北部を中心に布教活動を行ったためとのことらしい。
この建物は、現在は、石巻市所有となっており、石巻市指定文化財となっているが、こことは別に、正式に教会として使われている第2代の石巻ハリストス正教会が石巻市千石町にあるらしい。
そちらにも一度、訪れてみたいものだ。

【所在地】 宮城県石巻市中瀬3−18(中瀬公園)

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