ここは、牡鹿半島の先端に当たる所にある公園だ。Googleマップで牡鹿半島の地図を見ていて、牡鹿半島先端にこの公園があることを知った。
ここに行って見たい。きっと、ここからの眺めはすごいのではないか。
ずっと、そんな思いを持ち続けていたが、自宅からちょっと距離あるので、躊躇していたが、やっとその思いを叶える日が来た。
天気は晴れ渡り、くずれる心配はなさそうだ。
予定では、片道2時間半程度を想定していたが、実際には3時間近くかかってしまった。
途中、トイレ休憩を取ったのと、工事のため道が変わっており、一時、道を間違えてしまったことが原因だ。
仙台から国道45号線を通り、石巻市街地を抜けて牡鹿半島の南側の海岸線に沿って走っている県道2号線を通って
牡鹿半島先端に向かった。
途中にある港のある地区は、あの3.11後の対策としての防潮堤工事が、まだまだ真っ最中の段階で、
工事による交通規制が行われており、幾度となく待たされることがあった。
海が見える低地では、「今、津波が来たら、この命もお終りだな」との思いが幾度となく頭を横切った。
そんな思いをしながら、やっとこの御番所公園にたどり着いたのだった。
ここには江戸時代に、仙台藩が「唐船」の襲来に備えて設置した見張り所「仙台藩唐船番所」があったという。
現地に立って見て、なるほどと思った。
公園中央の一番高い位置に展望台があり、その展望台のあがると、牡鹿半島の全景と、それを取り巻島々、金華山、綱地島、田代島など、
ほぼ360度パノラマの眺望が楽しめるのだ。
訪れた日は、晴天にめぐまれ、空気も澄んでいて、遠くまで見通すことができた。まさに最高の景色だ。
金華山がほんとうに間近に見える。
あの3.11東日本大震災の時には、潮が引き、金華山までの海の底が現われ、陸続きになったというから驚きだ。
今の景色からはとても想像できない光景だ。
その時には、展望台も壊れ、今の展望台は震災後に新しく造り直したものだという。
ここはすばらしい。言葉では言い表せないくらいすばらしい眺めだ。
ベンチに腰かけて、一日じゅうボーっとこの景色を眺めていたい。そんな気持ちにさせられた。
【所在地】
宮城県石巻市鮎川浜黒崎1番地643