仙台から石巻方面に向かって国道４５号線を車で走っていると、成瀬川を越えてしばらく走ると、突然左前方に、思いがけない光景に遭遇する。
なんと、今離陸したばかりのような実物大の戦闘機ではないか。なんでこんなところに戦闘機が、と驚いて思ってしまう。
この戦闘機は、航空自衛隊松島基地から東松島市に寄贈されたもので、仙台~石巻間を走っているＪＲ仙石線の鹿妻駅前に展示されているのだ。
機種はＴ−２型高等練習機で、１９８３年２月から１９９５年１２月までブルーインパルスで使用されていたものだとのことだ。なお、現在のブルーインパルスはＴ−４型機だ。
日本各地で展示飛行を行っているブルーインパルスは、ここ東松島市にある航空自衛隊松島基地が本拠地となっているのだ。
松島基地の最寄駅は矢本駅（有人駅）なのだが、ここ鹿妻駅はひとつ仙台寄りの駅（無人）だ。
この鹿妻駅前から東方面を見ると、離着陸の訓練をしているのだろうか、松島基地からすさまじい轟音をとどろかせて戦闘機が何度も飛び立つのが見える。
ここだけ日常とは異なるエリアのように感じる。

【所在地】　宮城県東松島市矢本五反田