ここは小田急小田原線鶴川駅から歩いて２０分ぐらいのところにあった。鶴川駅北口から鶴川街道（Ｒ３号線〜Ｒ１３９号線）
沿いに進左手の小道に入るのだが、その小道がわからず一度通り過ぎてしまった。
この武相荘（ぶあいそう）は、あの有名な白洲次郎・正子夫婦の旧邸宅である。現在は「旧白洲邸・武相荘」として記念館・資料館となり一般公開されている。
白洲夫婦は戦況悪化による食糧難を予測して１９４２年に空家となっていた農家を購入し、新宿区の住まいから転居して自給自足の農民生活を始めたと言われている。
萱葺き屋根の母屋・納屋など、ほぼ全域が公開されており、次郎・正子の書斎や家族の居間、家具や持ち物、写真類、次郎手製の調度品や実際に使った農機具などが展示されている。
ただ、屋外の写真撮影は可能だが、残念ながら屋内での写真撮影は禁止となっている。（こっそり２、３枚撮影したのだが）白洲夫婦は葬式を行わなかったことでも有名である。「葬式不要・戒名無用」という遺言書も残されていた。
静かでとても風情のある佇まいであった。老後はこんなところでのんびり余生を送りたいという気持ちになった。