「震災遺構 仙台市立荒浜小学校」とその界隈2017
この小学校は仙台市の東部に位置する若林区田園地帯に存在した小学校である。
周囲には貞山掘や深沼海水浴場や海岸公園などがあり、小学校は海岸から700m内陸部の位置にあった。
あの2011年3月11日の東日本大震災により発生し大津波がこの一帯に押し寄せ、すべてをのみ込んでいった。
大地震当日は、児童・近隣住民あわせて320名の方がこの学校に避難したと言われている。
地震発生から約70分後に津波が押し寄せてきたようだ。
そのとき児童と近隣住民は4階建ての校舎の3階と4階に避難していたと言われている。
最終的に、津波は校舎2階の床上40センチまで浸水したと言われている。
救助ヘリが校舎屋上の上空にホバリングし、一人ひとり吊り上げて救出したとのこと。
被災したこの小学校は東宮城野小学校に間貸しして授業を行っていましたが、2016年3月に七郷小学校に統合され閉校となった。
そして校舎は震災遺構とて保存されることが決定し整備され、2017年4月30日から公開されている。
校舎には裏側のほうにエレベーターが設置されており屋上まで上がってみた、屋上から東側を見ると海が見える。
海岸には新しく建設された防潮堤が延々と伸びている。まるで「万里の長城」のようだ。
防潮堤のすぐそばに大きな観音像が立っているのが見える。「東日本大震災慰霊塔と荒浜慈聖観音」だ。
傍まで行ってみることにした。観音像の土台を含めた高さは約9メートルあるらしい。立派な観音像だ。合掌。
防潮堤の登ってみると、その先には広々とした青い海が広がっていた。
今日は風が強いため時々白い波しぶきが上がるのが見える。
この辺りの海岸は以前は「深沼海水浴場」として賑わっていたが、現在は遊泳禁止となっているようだ。
砂浜を散策する人々の姿が見える。平和な光景だ。あの大津波があったことがウソのようだ。合掌。
観音像より北方向に少し行ってみると、そこは海岸公園として整備されていた。
パターゴルフを楽しんでいる人たちがいた。小高い丘も見える。「避難の丘」だ。
この辺りはこうして所々に津波がきたときに避難できる小高い丘が整備されている。
まだまだ整備は完了していないが、こうして緑がひろがるパターゴルフ場を見ると、あの大津波があったことが信じられない感じられる。
「避難の丘」から海に向かって合掌。

【所在地】 仙台市若林区荒浜字新堀端32-1

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