「サラリーマンは2度破産する」   :藤川 太

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 今まで、年収が1千万円以上ある人が羨ましいと思っていたが、この本を読んでみると、
どうもそうでもないらしいということがわかったような気がする。いくら年収が高いと
いっても、所詮、サラリーマンの得る収入程度では、金持ちといえないのであろう。
 年収1千万円以上の人たちは、決して低所得者ではないが、かといって金持ちでもな
い。中途半端な存在であると言えるみたいである。ある程度の年収があるから、生活も
結構派手になる。しかし、その程度の年収では、その派手な生活を維持していくのは、
大変なようである。派手な生活を維持するために支出も多く、高い年収の割には貯蓄が
少ない、という人も多いとのことである。
 サラリーマンだからいずれは定年が来る。定年後の年金生活では、収入にそれほど期
待できない。もらえる年金は、年収が1千万円以下の人と1千万円以上の人では、それ
ほど大きな違いはない。年収1千万円以下の人は、質素・堅実な生活に慣れているが、
1千万円以上の人は、そうはいかない。高いレベルの生活を下げることは、非常に苦痛
であろう。
 この本を読んでみると、人の幸せは、収入だけでは決まらないことがわかってくる。
真面目に働く、質素・堅実な生活を送った者が、最終的には、幸せな人生を送れる可能
性が、高いような気がする。私は自分の年収が、1千万円以下であってほんとによかっ
たと思った。

あなたは2度破産する
・普通よりも年収が高いサラリーマン家庭の家計が、住宅を買う、子どもに教育を受け
 させる、そんなごく当たり前のライフイベントに対して、こんなも脆弱であるという
 ことにお気づくだろうか。

サラリーマンの5割の家計が「病気」を抱えている
・一見すると普通の家計なのに、詳細を分析すると、破産の危機が予測される家計がな
 んと5割を超える。結構そうな家計に見えるのに、実は知らないうちに病気が進行し
 ているという家計が日本には山ほどあるのだ。
・実際のサラリーマンの家計はまだまだ脆弱だ。浮かれている場合ではない。
・最初に破産の危機の多くは、教育費の負担が重くなる時期に訪れる。大学に行く子ど
 もの割合が増え、小学校や中学校など低年齢からの私立学校への進学熱が高まってい
 ることで、教育費の負担が大きくなっている。
・2度目の危機は退職後にやってくる。これは老後資金の不足が原因だ。
・サラリーマンが自分たちの老後資金を貯めるには、教育費や養育費がかからなくなる
 子どもの独立後から定年退職までの間が勝負だ。ところが、近年は子どもを産む年齢
 が高年齢化しており、子どもが独立してまもなく退職したり、退職後にも教育費の負
 担が続くケースが多くなっている。
・さらに、子どもが就職せず大学院に進学したり、フリーターやニートになったりして
 結婚もせず養育費がかかり続けることもある。そうなると自分たちの老後資金どころ
 ではない。収入が下がっても働き続けないと家計が破産する可能性は高くなる。
 60歳まで退職することは「ぜいたく」という時代がやってこようとしている。
・再就職などで収入を増やすことが難しいうえ、体力的に衰えてくるころにやってくる
 「定年後破産」は、非常に深刻だ。

金持ちほどケチ、は本当か
・お金持ちほどお金にシビアなのだ。お金を失うことを嫌い、節税や相続税対策にもと
 ても興味を持っている。十分な資金や収入があっても、無駄に使うお金をなくそうと
 努力を重ねているのだ。

一度入ると脱出が難しい「貧乏スパイラル」
・「貧乏スパイラル」に入ってしまっている家計は、毎月の返済額やクレジットの支払
 いがどんどん増えていき、最後は生活が破綻してしまう。収入の多い少ないにかかわ
 らず、ローンを組んで物を購入するなど、先に借金をしてから消費活動を行う人たち
 が陥ることが多い。貧乏スパイラルから抜け出すことは非常に難しい。
・じつに日本国民の500人に1人が破産している。その家族まで含めるとものすごい
 数だ。
・現在、働いても働いても生活が豊かにならない「ワーキングプア」と呼ばれる低所得
 者層が増えている。働いているのに生活保護水準以下の収入しか得られない世帯は、
 日本の全世帯の10分の1ほとどいわれる。

高収入の世帯が危ない?
・収入が少なくても質素に生活し決して余裕があるわけではないが普通に幸せに生活し
 ている家計は多い。
・年収が1000万円を超えてくると、派手な生活をする人が多くなる。周囲からは
 「お金持ち」と思われていることが多い。ところが、実際にはやりくりに苦労してい
 ることが非常に多い。
・パソコンや電化製品を揃えたい、旅行へも行きたい、趣味も持ちたいとなると、それ
 ほど贅沢をしている意識はなくても、注意していないと1000万円程度の年収はあ
 っという間に消えてしまう。
・一度高くなった生活レベルはなかなか下げられない。そのため、収入が下がったとき
 には、もともと収入の高かった人ほど貧乏スパイラルに陥りやすい傾向がある。
・高収入、低貯蓄の家計は老後資金で苦労する。現役時代の所得が高い人も低い人も、
 もらえる公的年金にはさほどの差がないのだ。
・年収1500万円だった人が月25万円程度の年金だけで生活できるとは思えない。
 生活レベルが高い人ほど、多くの老後資金を用意しておかなければ破産する。年収が
 1000万円を超えるといろいろなことができる、と憧れる人も多いが、実際にはこ
 の程度の年収では生活レベルの高さ貯蓄は両立できない。中途半端な金持ちは慢心せ
 ず、家計管理を怠ってはならない。

なんとかやっていける時代は終わった
・サラリーマンは「安定した収入」を会社から保証されていることで、社会的に優遇さ
 れてきているのだ。恵まれすぎているから、家計のリスクに鈍感になってしまった。
4世帯に1世帯は貯蓄がない
・額面はわずかでも定収入が減ってしまうことは、ボディーブローのようにジワジワ、
 確実に響いてくるので最も恐ろしい

となりの家計はどうやって貯めているのか
・収入が多いのにお金で苦労する家計の理由はかなりはっきりと浮かび上がった。多く
 の場合、消費行動が衝動的で計画性が乏しいのだ。

驚くほどお金が貯まる家計の秘密とは
・同じお金でも使う人によって大きく価値が変わる。同じ1万円でも、何も考えずにた
 だ浪費している人と、常に効率的なお金の使い方を考えている人では貨幣価値が何倍
 も違う。浪費癖のザル家計だと、いくら稼いでも将来苦しむことになる。
・人生は長い。お金で苦労しない人生のためには、お金の使い方こそが重要だ。

とにもかくにも、まず、固定費を削れ
・家計管理のコツは、ます固定費に目を向けてカットすべきなのだ。

やりくり費の管理はこうする
・お金を貯めたいなら、漫然とやりくりして「余ったお金」を貯蓄するのではなく、ま
 ず、収入から貯蓄額を差し引き、さらに定期的にかかる固定費を計算し、差し引く。
 「残ったお金」をやりくり費として使うようにするのだ。

お金の貯まる家計をつくる5つの法則
・お金の貯まる家計では、収入からあらかじめ将来に必要なお金を差し引く。そして残
 ったお金で生活できるよう工夫をしている。
・お金の貯まる家計の多くは、大きなお金が動くときや長期間お金を支払う商品ほど真
 剣に比較検討する傾向がある。
・お金が貯まる人は、運用の方法についても真剣に考えている。

計画なくして、あなたは決して貯めることはできない
・ライフプランの実現のためには、「余ったお金を貯蓄する家計」から「残ったお金で
 生活する家計」へ転換することが必要だ。

持つのか借りるのか究極の選択
・「住宅を購入する=資産を持つ」というイメージがあるが、これは購入した不動産が
 値上がりしない限り、ただの幻想だ。
・「住宅を購入する=資産を持つ」ではない。「住宅ローンを借りて住宅を購入する=
 借金をして値動きのある商品を買う」という意味もあるのだ。
・マイホームを持つことが夢と言う人は多いが、一生賃貸住宅に住むという人生もいい
 はずだ。

「借りられる」と「返せる」は別問題
・販売業者が勧める住宅ローンの条件は、「購入を決めてもらう」ために設定されてい
 ると考えたほうがいい。「将来の金利上昇リスクを考えて長期固定ローンを選びまし
 ょう」とアドバイスしてくれる販売業者は少ない。なぜなら、長期固定の住宅ローン
 は金利が高いため、返済額も高めになってしまう。月々の返済負担が重いと、誰でも
 購入をためらってしまうだろう。

あなたが返せる住宅ローンの目安はこれだ
・これから稼ぎ出す総額が大きいほど住宅ローンの返済能力も高くなる。したがって、
 返済できる金額は将来的に稼ぐ収入の総額をベースに計算した方が実態により近くなる。
    住宅ローン額の目安=年収×退職までの年数×20%

3000万円借りると支払額は4500万円以上
・住宅ローンは借金だから、借りたら利息をつけて返さなくてはならない。この利息が
 膨大だ。例えば、3000万円を年利3%で30年間の元利均等返済で借りると、こ
 の間に支払う利息の総額は1553万円にもなる。
・家計のリスクから見ると、意外かもしれないが金利の高いときに借りた住宅ローンは
 救いようがある。支払いが苦しくなっても、金利が低下すれば借り換えによって返済
 額を少なくすることができるからだ。
・金利が低いときに借りたローンは、借り換えで返済額が減るということは期待できな
 い。金利は上昇するばかりで確実に家計を苦しめる。今後金利が上昇してくれば、住
 宅ローンによる家計の破産が続出してもおかしくない状況だ。

住宅ローンを選ぶ5つのポイント
・変動金利や短期固定金利で借りる、もしくはすでに借りているのであれば、少なくと
 も金利が4%程度まで上がったとしてリスク判定しておいた方がいいだろう。
・家計の体力を考えると、少々金利が高めでも長期固定金利のローンを選ぶべきだ。
 長期固定金利のローンは金利が高すぎて手が出ないというのであれば、そもそも住宅
 のような高額商品は買うべきではない。

パートでも妻が働くと家計が劇的に変わる
・サラリーマン家庭で最も確実に収入を増やすためには、妻が働くことだ。
・妻が働くメリットはそれだけではない。核家族は夫にリスクが集中することが最大の
 欠点だ。不透明な時代だからこそ、夫だけでなく妻も頑張って2馬力で稼ぐ家計は安
 定度が高く、リスクに強い。もしも、妻の収入が高ければ、夫がリストラに遭ったと
 してもしばらくは食べていくことが可能だ。

自分の家計の「余裕資金」を答えられるか
・家計の体力は弱いが、どうしても運用でお金を殖やしたいというなら、小額の投資資
 金で殖やすことを考えることだ。投資資金はせいぜい貯蓄額の10%以内だ。

「資金4分割運用法」で自分の取れるリスクを計算しよう
・これから住宅を購入したり、教育費を負担したり資金需要の多い若い世代は大きなリ
 スクを取ることができない。
・一方で、退職後の生活に入っている世代は、資金量が多いのにライフイベントが少な
 くなるので長期間にわたり安定して運用することが可能だ。イメージに反して大きな
 リスクを取れる家計だ。

経済的な未来は自分で変えられる
・サラリーマンとして仕事をまじめにこなしていさえいれば、家計のことなど何も考え
 なくても順風満帆な人生を送れた時代は、過去のものになった。
・リスクいっぱいのこれからの時代を生き抜くために、収入を増やす、節約するなど、
 自分の得意な分野で勝負していこう。