「不良老年のすすめ」:下重暁子

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 筆者は元NHKアナウンサーであり、老いてもなかなか魅力的な女性である。そんな筆者は少女の
頃から不良に憧れていたという。素敵だと思う男性はみな不良っぽかったという。そんな筆者が老年
期に入って、いろいろなしがらみからようやく解放されたので、これからは規制に反発しながら精一
杯自由に生きたいと言う。孤になり個にかえって、恋もしたい。権力や名誉ではなく、自分らしく生
きたいというのが筆者の願いである。もう残された人生はそんなに多くはない。死は突然訪れる。せ
めてその瞬間まで生を謳歌したいという気持ちには大いに賛同する。この本は特に中高年女性にお勧
めの本である。

恋をしよう
 ・男も女もいつまでも異性を愛する気持ちを失ってはいけない。言葉を換えると色気である。不良
  老年の軸になる条件といえる。
 ・いい気になる才能も才能だと常日頃思っている。いい気になって自分を伸ばす。
 ・異性への興味、恋心と呼んでもいいが、それがあるうちは老人ではない。
 ・できることなら最後まで忙しくて死ぬ暇もない一生を送りたい。
 ・男は女に恋心を、女も男に恋心を。男が男、女が女に恋心を持ったってかまわない。
 ・老人ホームでは、ポーイフレンド、ガールフレンドばやり、そのため老人ホームに入る人も増え
  ているという。単に心情的ボーイフレンド、ガールフレンドではなく、ずばり性的な関係も意味
  するという。
 ・老いての性は、日本においてはどちらかというとみっともない、醜いと受け取られてきた。しか
  しよく考えると、先が短くなってからの性ほど真剣で大切なものはないのかもしれない。
 ・枯れることが年老いての美という考え方はとんでもない。老いてこそつややかで好奇心にあふれ
  ていたい。
 ・年を重ねれば重ねるほど、年齢の若い人に興味が移っていく、こちらが老いた分、若さに触れ、
  取り戻したがっているのだろう。

せめて恋愛気分を楽しむ
 ・いつまでも覚めることのない夢を見、そのまま目覚めぬ時に死を迎える。その時がくるまでせい
  ぜい夢の続きを追って、結末のない夢に耽っていたい。
 ・誰かが好き、誰かに憧れる気分は人を幸せにする。それは若い人だけの特権ではない。年をとっ
  たらおおいに憧れを持とう。

名刺から肩書きをはずせ
 ・いまの自分を語れる人であること。位を去ってはじめてその人の値打ちがわかる。定年になった
  男たちがわびしく見えるのは、過去に執着するからだ。これでは不良老年にはなれない。不良老
  年の条件は、生き生きと、いまの自分を生きることだ。
 ・不良老年の条件は、名刺に肩書きをなくすことからはじまる。それに耐えられるかどうか、耐え
  られる人だけが粋なのだ。不良老年は粋でなければいけない。肩書きではなく本人の名前だけで
  勝負といきたい。六十歳を過ぎたら中味が物を言う。自分の内面の積み重ねが光り輝くのだ。
 ・ハンドルの遊び、ゆとりのある自由な心をとりもどしてこそ愉しいのだ。
 ・職業でなく自分の生き方を語れる人はすばらしい。
 ・不良老年はロマンを持ち続けていること。
 ・見栄や肩書きに頼るのではなく、自分の腕一本で立つ爽やかさ、そこに男の色気を感じる。自分
  の生き方を見つけた男は美しく、いつまでも若々しい。

おばあちゃんなんて呼ばせない
 ・不良と名がつくからには、パターンにはまらず、規格化しようとするものに反発する気概を持た
  なければならない。他から排除されようとも、「毅然として我ゆかん」の気概である。あちらこ
  ちらを見まわして気を使いすぎるのもよくない。
 ・不良老年は決していい人を演じてはならない。何かの役割を演じてはいけない。個でなければな
  らないのだ。おじいちゃん、おばあちゃんの役割でもない。自分自身の顔を持ち、自分の名で呼
  ばれる。決して楽なことではない。楽なのは長いものに巻かれ、パターンの中で生きることだ。
  個で生きるということは、自分の目で物を見、自分の頭で物を考え、自分で選び、自分で責任を
  持つ。
 ・孤独を恐れては、個をつくることはできない。いつも人と連なったり、つるんだりして、自分を
  考えず、自分で判断せず、自分で責任をとらない。人生の最期にいたるまで、自分で責任をとれ
  ずに終わる。野たれ死にしようとも、自分の生き方で人生を終えたい。

電車の中で席をゆずろう
 ・いつも席をゆずられるものと思うな。座りたそうな顔をして席を探すのをやめて、たまには席を
  ゆずってみたらどうだろう。
 ・若いと思っていても、一番年が出るのが写真である。写真には年が写る。

年がいもなく何かに狂おう
 ・もはや若い頃のように試行錯誤は許されない。人まねをしてあれもいいか、これもいいか、と試
  してみる余裕はない。ほんとうにやらねばならないことと、ほんとうにやりたいことにとりかか
  らねば、一生すべきことややりたいこともせずに終わることになりかねない。
 ・あちこちに手を出している暇はない。決めたことに突進するしかない。自分のやるべきこと、や
  りたいことをやるから否応なしに個性的になるのだ。年を取ることは個性的になること。
 ・自分の好きなことをする。運動でも何でも、人がやっているからとまねをしている暇はもうない。
  そんなことをしていると全員でゲートボールだ。年をとったらゲートボールという図式は気持ち
  悪い。
 ・もっとも個性的に生きるべき老後になぜ同じことをするのか。好きな人がやるのは個性的だが、
  気の進まぬ人がなぜやるのか。試合になるといじめも発生するというゲートボールを私はやらな
  い。
 ・自分の時間は精いっぱい自分のために好きなことをしたい。何でもいい、自分が昔やりたかった
  夢を追う。たくさんは無理だから一つか二つ、できる範囲で選びたい。他人から見たら、「なに
  それ?」といわれるようなことでもいい。本人とって価値があればいい。
 ・中年になって狂うと恐ろしいという。若い頃遊んでいなかった人が、中年になって何かに懲りだ
  すと、とことん凝って手が付けられなくなるということだろう。
 ・中年から狂うと恐ろしいというのは、中年から老年を淋しく過ごさざるを得なかった人の羨望の
  裏返しかもしれない。
 ・「女が男にほれる一瞬」は、私の場合は男の中に可愛げを見つけた時である。どんな時にそれを
  見つけるか。男が何かに夢中になっている時、夢を追っている時の眼だ。
 ・男にはマニアやコレクターが多いのに、女には少ないというのはなぜだろう。女の置かれた社会
  的状況が、最近まで夢を持ちにくくさせていただけで、これからは女にもマニアやコレクターが
  増えてくることだろう。
 ・子供が大きくなった。夫婦二人きり、誰にも気を使わずに好きなことが出来る。自分を賭けて、
  最後の好きなことをしよう。元気で動けるうちはちょっとした冒険もいいではないか。冒険しな
  くなったらおしまいである。ちょっと危険なことも、体を張ってやってみる。
 ・つれあいを亡くした知人友人を見ていると、一年間は辛そうだが、そこを乗り切るとがぜん元気
  になる。時に女は自分で身の回りのことができるから強い。男も、自分一人のことぐらいできな
  くては、せっかく不良老年の時期到来というのに落ち込むことになる。
 ・不良老年の条件は、自立できることだ。精神的にも経済的に、実生活の上でも。実生活の上では、
  若い時から家事をものにすることで、男も老後の自由を獲得できる。女は夫が死ぬと元気になる。
  男は妻が死ぬとしょげる。つれあいの死後、平均男は2年、女は20年生きるといわれる。男は
  くやしくないか。老後の輝ける日を自分のものにしないでなんとする。
 ・独りを恐れてはならない。独りとは自由の代名詞。孤独と自由は背中合わせである。孤独を恐れ、
  人に頼って、安全にばかり生きていたのでは、自由を得ることができない。

週に一度は外食を
 ・外食を週に一度は心がけよう。できれば異性と出かけよう。夫でも兄弟でも、友達でも、不倫の
  相手でもいい。異性といるのは、女同士とは違う会話や気取りを生む。それが大切だ。最近、女
  の人同士で美味しいものの食べ歩きをしている人が多いが、客観的に見るとだらしない。女ばか
  りという安心感からか、自分のいる空間を忘れ、大声で笑ったり、話し、他人が見えていない。
  自分達のグループにしか目がなく、全体を見ることが不得意な女性が多い。
 ・老人ホームでの性の問題を調べたノンフィクション作家の小林輝幸さんによると、異性と出会う
  ことができるので、老人ホームへ入りたがる人も増えているという。そこでは食事の時、集会の
  時、自然にカップルができたり、嫉妬したりと、いくつになっても、この世に男と女がいる限り、
  異性を意識するもののようだ。

鏡ばりの部屋をつくれ
 ・家のリビングに鏡を張っておくと、自分の姿がわかる。キッチンから料理を持って出てきた黄色
  いおばさんが誰かと思ったら、自分だったと。思わず姿勢を正す。知らず知らずのうちに背を丸
  め、足を曲げて歩いていることが誰でもよくある。特に家の中ではリラックスしているから、だ
  らしない格好になっている。気付かずにやっていることがいかに恐ろしいか。鏡はそれを教えて
  くれる。

民芸調の暮らしは要注意
 ・和風のごちゃごちゃしたものの中に埋没して住まないで欲しい。座っている人がいかにもおじさ
  ん、おばさん然とした服装だと悲しすぎる。年よりもはるかに老けて見えること請け合いである。
  シンプルな家具を主にして、無駄なものを置かないことである。
 ・私はコタツを廃止することにした。コタツは楽だが何もしたくなくなるし、美しくない。ホット
  カーペットの上等なものを敷き、ひざ掛けでもかければ、コタツ代わりになる。それでいてだら
  しなくならない。安住は年を取った証拠。ラクなことしか選ばなくなったら、精神が老いたこと
  だ。老いた心では不良にはなれない。不良とは世俗や常識に反することなのだ。自分をしばるも
  のと毅然と戦っていきたい。

花柄は着ない
 ・日本人は、特に中年以上のおばさん族は集団が好き、個で行動することが少ない。自分達の仲間
  うちのことしか頭になく、第三者になって自分を見ることができない。若い時はそれぞれ気取り
  もあるから、多かれ少なかれ他人の目を意識する。年輩になると気取りも恥もなくなってしまう
  のは淋しい。一人で歩けば、否応なく第三者の目を意識する。年を取ったら、誇りを持って年を
  取った分だけ美しいのだと胸を張って、人に頼らずに歩きたい。
 ・不良とは遊び心を指す。若い頃なぜちょっと不良っぽい男性に心動いたか。それは遊び心を感じ
  たからだ。遊び心のあるおしゃれが不良老年の必須条件でもある。

着物で過ごそう
 ・着物は七難隠すといわれる。日本の女性は着物が似合う。男の着物姿はなかなかいい。今までに
  ない魅力がでる。やせた人はやせたなりに、太った人は太ったなりに。書生っぽいのは可愛いし、
  ヤクザっぽいのは粋である。
 ・年を取ったら着物は落ち着く。女の場合も、若い頃とちがって、しっとりとした雰囲気があるし、
  体型のくずれもカヴァーしてくれる。
 ・渡辺淳一氏の小説には、着物姿の女性がよく登場する。描写も美しい。渡辺作品の魅力は着物に
  よって増す。

早寝早起きの努力をやめる
 ・年を取ったら規則正しくといっても、自分にとっての規則正しさでいい。人まねはよくない。体
  の条件もひとそれぞれ、人まねばかりしているようでは、不良老年にはならない。
 ・老人性ウツ病も多いが、よく気がついて、人に気を使う人の方がなるようだ。神経が細かい人の
  方がなりやすい。私の知る限り、男の方が多い。神経がそれだけ細いせいかもしれない。適当に
  図太い神経を持っていることも、不良老年には大切な要素かもしれない。人を気にせずくよくよ
  せずマイペース。私はつれあいから唯我独尊といわれるくらいB型マイペース人間なので、大丈
  夫かもしれない。

喧嘩のすすめ
 ・不良とは体制から一歩離れてつねに批判精神を失わない人のことである。体制内で生きた人は、
  老けるのが早い。アウトサイダーで、離れたところから物を見続けてきた人の精神は老いていな
  い。
 ・世の中のできごとに批判の目を持たなくなったら、その時は終わりだ。精神が死んでいるのだ。
  肉体は丈夫でも生ける屍にはなりたくない。病気の場合は別として、最後まで自分の頭で考えら
  れるように自分を持っていきたい。それには、自分にできる方法をたえず続けておくこと。新聞
  を読み、本を読み、自分の頭で考え、考えた意見を発表する。
 ・年を取って丸くなる必要はない。おおいに角張って、若い時には言えなかったことも言えるよう
  になりたい。憎まれっ子世にはばかる。いいではないか。みんなに好かれたいと卑屈な年寄りに
  なる必要はない。好きな人に好かれるだけでいい。こちらが嫌いな人は、向こうも嫌いなことが
  多い。嫌な人には近づくだけで、くたびれるから、年を取ったら、体力を温存するためにも付き
  合わないですめばその方がいい。わかり合える人とは、おおいに自分の意見を言って喧嘩もしよ
  う。喧嘩には体力が必要である。

毎日必ず新聞を読もう
 ・年を取ると思考能力が鈍ってくる。それを防ぐためにも新聞を読むこと。それもよく読むこと。
  隅々まで目を通すこと。その上で雑誌や本を読むのが大切だが、新聞だけでもよく読んでいれば
  時代に置いていかれない。新聞の読み方としては、ともかく継続して読むことである。毎日読ん
  でいると、政治・経済・事件の流れがわかる。流れの中でニュースを捉えることができる。
 ・生きることは自己表現することだ。何も表現しないのは死んでいるに等しい。最後まで自分にで
  きる手段を使って自己表現を続ける。それこそが生きる証であり、死はその延長線上にある。

若い人とどんどん遊べ
 ・年を重ねたことを誇りに思って、正直に自分の考えをぶつけよう。恥ずかしいとは何に対して恥
  ずかしいのか。誰かが何かいわないかが気になるだろうが、誰も気にしていない。若い人たちは
  他に興味のあることがいっぱいある。自分のしたいことにいまさら何を恥じることがあろう。残
  された時間と体力、お金を使ってやることは精いっぱい胸を張って。何歳から何をやっても自分
  の人生だ。若い頃やりたかったことを思いっきりやろう・

街に出て、買い物をしよう
 ・欲しいものがなくなったら年をとった証拠だ。大人は若い人よりたくさんのものを見てきている
  から、目がこえているはずだ。自分に似合うもの、自分らしいもの、これがいいと即座に判断で
  きること大事である。

お金のことでケチケチするな
 ・年をとることはすべてが減ってくることを意味する。まず時間、体力、そしてお金である。持ち
  時間や体力は目に見えないが、お金は目に見える。老後のことを考えると、お金は大切だし無駄
  に使うことはできない。上手に使う方法を身に付けたい。
 ・そのためにメリハリをつけること。どーんと使うところは使う。節約するところは節約する。こ
  れからのお金は子供のためではなく、自分自身のために使えることだ。好きなことにお金をかけ
  て、どうでもいい部分はカットする。そのあたりを大胆にしたい。人まねをやめて、我慢すると
  ころは我慢し、自分にとって大事と思えることのためにお金をとっておく。
 ・不良老年の生き方としては、身銭を切って生を楽しんですっぱり終わりというふうにいきたいの
  だ。未練がましくお金を残して争いのもとなど残さぬにこしたことはない。
 ・子供をあてにしてはいけない。老後は自分たちで身を始末する。精神的な意味では、子供の存在
  は大きかろうが、大きくなったら、別の人。自分の子供だからと頼る気持ちはなくしたい。
 ・年を取ることは、節約から一つずつ解放されることであり、自分をしばるものから解放されての
  びのびと楽しむことだ。世間のしがらみ、親類縁者とのつきあいなどの面倒なものは、無理につ
  きあわぬ方がいい。友だちだってそうだ。不愉快の人には近づかない。気分よく暮らすためには
  しがらみを減らすしかない。特に金銭上のしがらみは作らぬこと。
 ・ケチケチしてお金を残す必要などどこにあろうか。生きている今を大切に、そのために有益なら
  お金をケチらず、さばさばと拘泥しないよう、自分をしむける。「なんとかなるさ」と思ってい
  るとなんとかなるものである。

不良には不良の死に方がある
 ・自分がどうしたいかという意志をはっきり伝え、残された人間で醜い争いなどが起きないように、
  最低限の遺言は必要である。いつも気になったり、心にひっかかったりしていると、せっかくの
  老後を、思う存分自分らしく不良になって過ごすことができない。悔いのない不良人生のために、
  しておかねばならない義務もあるのだ。