愛人  :家田荘子

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この本は、筆者が愛人・不倫関係にある女性24人に直接取材し、その生々しい声をまと
めたものである。
この本が書かれたのは今から20年以上も前の1995年(平成7年)である。この本に
登場してくる男性の職業が、医者とか証券マンとか広告関係とか代議士秘書とかテレビ局
関係など、当時の時代を象徴しているようなものばかりが登場している。バブルはすでに
崩壊していたが、それでも今と比べると、まだ十分バブルの余韻が残っていた時代であっ
たと言えたのだろう。当時は一億総成金感覚に陥っていたのかもしれない。

バブル時代の狂乱からまだ抜け出せないまま、現実は不況の波が押し寄せてきているとい
う過度期の状態の中で、当時を代表するような職業の男たちが、当事者にとっては深刻か
もしれないが、傍から見たらなんともバカバカしいとしか言いようがないような「軽薄な
不倫」が繰り広げていたようだ。ただただ異常な時代だったんだというしかないのかもし
れない。
私は、愛人関係などというと、もっと深みのある関係を想像するのだが、ここに登場して
くる愛人たちのなんと薄っぺらな関係ことか、あきれるほどに薄っぺらなのである。あの
バブルは薄っぺらな人間を大量生産したのかもしれない。

しかし、それなら「平成」から「令和」へと時代が変わろうとしている今はどうなんだと
言われると、あの当時からしたら、少しはまともになったかのようにも見えるが、格差が
ますます拡大するなかで、下の階層に属する人々はその日の暮らしに汲々としている一方、
上の階層に属する一部の人々は、かつてのバブル時代の狂乱に今でもなお酔いしれている
かのようにも思えるような事件も頻発している。このような社会を見ていると、この国っ
て、やはり愚民の集まりなんだと、この本を読んで、つい思ってしまったのだった。

はじめに
・愛人は「のらネコ」に似ている。寒くても暑くても、家の中へ入れてもらえない。食べ
 物も、もちろん、自分で見つけ、自立しなくてはいけない。そして、ひたすら愛する人
 が、喉を撫でに来てくれるのを待つ。たとえ、そこにいたくなくても、愛する人がそこ
 に来てくれるため、そこを離れるわけにはいけない。喉元を撫でて「よしよし」といっ
 てもらえたら、残り九十九の辛いことをすべて、がまんして、のらネコは、また愛する
 人が次に立ち寄るときまで待つことができる。
・けれども、のらネコをかわいがっているところを見られたらマズイ時など、愛する人は
 平気で、シッシッと人前でやって、のらネコの存在を隠す。そんな時、のらネコは、そ
 の人を愛するがゆえに、他人のフリをして、姿を隠してあげるものだ。
・病気になったって、「愛する人は、駆けつけないもの」として、のらネコは、自分で治
 さなければいけない。深夜に、どうしても声を聞きたくなっても、逢いに行くわけには
 いかない。そして、なにごともなかったように、愛する人の前では、スマイルを浮かべ
 ているのが、のらネコだ。なのに、世間からは、悪者にされやすい。何かあれば世間に
 責められるのも、のらネコだ。
・けれども、こんなに堪えることが多くても、一旦、のらネコが、別れを決心した場合、
 関係を簡単に終わらせることができる。のらネコは、その場から立ち去るだけでいい。
 そして愛する人は、傷つきながらも、何ごともなかったように、飼いネコの元へと帰っ
 て行けばいいのだから。
・よくワイドショーなどで、「不倫」が、取り上げられると、出演者たちは、まるで台本
 でもありかのように、「早く、奥さんに返してあげなさい」と、妻の味方をする。愛人
 のほうは、あまりかばってもらえない。大体が悪女扱いだ。確かに、妻の立場からした
 ら、それで当然だと思う。
・けれども、愛人のほうにしてみれば、結婚していながら、アプローチしてきた男の身勝
 手さや、夫をそうさせるほど、その座に甘んじていた妻のほうを責めたくもなる。男の
 わがままを許容してやるだけでなく、男やその妻にも負担をかけないように気を配り、
 陰になってやり、それでも結婚が崎にあるのかないのかわからないという不安定で孤独
 な毎日を送らなければいけない。そんな彼女たちにしてみたら、その上、悪女扱いされ
 ては、踏んだり蹴ったりだ。 
・取材を通じて、心通わせていくうち、これは、あくまでも私の独断と偏見に満ちた法則
 であるが、それは、
 「できた妻だと、愛人が楽をさせてもらえるが、妻のできが悪いと、(愛人がその穴埋
  めまでしなくてはいけなくなり)愛人が苦労する」
  
良子(18歳)   
・24歳も年上のキャバクラの社長を好きになってテレクラ売春もやめた。
・世田谷区在住。都内私立女子高校を卒業後、現在無職
・私がHさんに逢ったのは、1年前の高3の時。友達が学校に内緒でバイトしていたキャ
 バクラの社長さんで、42歳。   
・私、高1の終わりぐらいからテレクラ売春とか、道で声をかけられて「1回きりの愛人」
 とかしてお小遣いを稼いでいたの。まわりにも結構、売春や愛人をやっている同級生と
 か多かったから、特別抵抗なかったのでね。そりゃ、学校の中でこんなことしているコ
 は、ほんの一握りだけど。
・私、その頃、4歳年上のサラリーマンの彼氏がいたのね。彼氏には、売春のことは内緒
 にしていたのよ。
・知り合ってすぎにHさんから電話があって、食事やカラオケに誘われるようになったの
 ね。そのつど2万円とか3万円のお小遣いをもらってた。でも、セックスはそれまでし
 なかったの。
・初めてのエッチは、池袋北口のラブホテル。「何もしないでしょ?」って念を押したの。
 でもするだろうなと思って、ついて行ったんだけど、結局、朝までエッチしてたの。H
 さんってすっごい、エッチがうまいの。長いとは強いとかじゃなくって、前戯とか、技
 とかが凄いし、アクロバットみたない体位もしちゃうの。高1の時、初体験してから、
 その時までに、4人の彼氏がいてイッたことも何回かあったけど、Hさんのは、ぜんぜ
 ん違うのね。言葉にすると「まっ白になる」って感じなのかなあ。驚いちゃうぐらい、
 いいの。
・出逢って1カ月半後、それまで彼は1週間に1回ぐらい、平均2万5千円から3万円を
 くれたんだけど、Hさんは私をエッチに誘わなくなったんです。そのうち、逢っている
 だけで私がHさんのことをだんだん好きになっちゃんて。今度は私がしたくなっちゃっ
 たんです。外で逢って食事やカラオケするより、ホテルで、イチャイチャしたいって思
 うようになっちゃたのね。

由美子(18歳)
・広告マンの彼は普通の女の子じゃ体験できないような夢を見させてくれた。
・東京都世田谷区在住。都内私立女子高校を卒業して現在専門学校在学中
・彼と知り合ったのは、クリスマスの2カ月前。親友と一緒に、アルバイト感覚で売春し
 て、お小遣いを稼いでいたの。その日も、売春相手を捜すつもりで、池袋のテレクラに
 電話したのね。出た相手が彼。西新宿のシティホテルのロビーで逢ったんだけど、結構、
 渋めで、かっこいい人だった。
・ぜんぜんそういうつもりじゃなかったのに、帰りにね、彼が、「お小遣い、足りないで
 しょう?じゃあ、お小遣い」って、3万円もくれたのね。何もしてないのに。
・私には、合コンで知り合った二つ年上の大学生の恋人がいたけど、月に2回くらいしか
 逢ってなかったの。でも彼と知り合ってからは、1週間に1回は逢ってたのね。それで、
 お茶でも食事でも、いっつも、それまで私が行ったことがないような、いい所あかりに
 連れて行ってくれたわけ。それに、いつもおカネくれるの。何もしないのに悪いなあと
 か思ったけど、すごいお金持っている人だから、まぁいいかって。
・出逢って、1カ月くらい経ってからかな。やっぱ悪いからやってあげようって思ったの。
 で、「京は泊まってこーよ」って、私からいってあげた。一緒にベッドに入って、そう
 いう関係になったの。それまで彼は、キスひとつ、してこようとはしなかったのね。
・セックスは・・・、やっぱし若い彼氏とはねぇ、差があるの。体力っていうか、時間と
 か、腰の動かし具合?早さとか、強さが足りんないの。技?そりゃうまいけど、私は、
 年いっている人がうまいの、あんまり好きじゃない。下手だ早く終わるから、ちょうど
 いいわ。    
・関係ができても、セックスするのは、3回に1回くらい。
・レズにかったのは、彼と別れたことが直接に原因じゃない。女性が相手だと安心できる
 気がする。こちらの隊長が悪くても、男性が相手だとしたら、ガマンできないでしょう。
 女性同士だと、カラダのこともよくわかっているしね。快感?相手が男性だろうと、女
 性だろうと、それは変わらないよ。女性の場合は終りがない分、長い時間かかるだけの
 違いかな?でも味を覚えちゃったら、男どころじゃなくなっちゃって。
 
アヤコ(33歳)
・セックスレスだった夫とは離婚して、いま大学時代の彼との不倫愛に夢中
・埼玉県に資産家の長女。都内有名私立大学を卒業後、都内の広告代理店に就職。現在、
 7人の部下を持つ立場。
・彼、(33歳)と9年ぶりに再会したのは、大学時代の共通の友人の結婚式で。私たち
 は、同じ大学で、3年間付き合っていたんだけど、伊互いによくもてたこともあって、
 わかれちゃんたんです。
・彼は、2度目の結婚をして、3人の男の子を儲けていたし、私は、2歳年上で月収35
 万円のごく平凡なサラリーマンと、結婚生活5年目を送っていたのよね。
・その頃、私と夫との仲は冷え切っていました。夫が、麻雀とか男の付き合いばかりを優
 先して、少しも家庭を省みないからです。その淋しさを紛らわせるために、私、ひたす
 ら仕事をしていたんです。お陰で月収40万円になったけど、もう1年半も夫とセック
 スをしていないという状態でした。ごく自然にセックスしなくなったって感じ。いまさ
 らセックスするのが面倒くさくも恥ずかしくもあって、まったくしなくなってしまった
 という感じかなぁ。
・若い頃は、彼とセックスをしていても、そこに愛情を感じ取ることはできなかったんで
 すけど、9年後にセックスは「この人しかいない!!」って、深い愛情がプラスされた
 セックスになって、もの凄くよかった。もう離れられないって思ったんです。
・それからは、デートのたびにセックスしました。彼とは体が、いままでのだれよりも一
 番合うんです。彼もそういいます。
・彼ったら何度も求めてくるの。だから、「こんなに私とセックスするってことは、私に
 逢っていない時も、どこかで処理してるのね」と心配になっていったら、「バカヤロー」
 って怒鳴られました。 
・夫?薄々、感づいていたようですが、まさか離婚まで行くまいと思っていたんでしょう
 ね。離婚したいっていったら、びっくりしてました。なかなか承諾してくれなくて、家
 裁に行くことになってしまったけれど、3カ月後、「君に気がないのに、引き止めても
 しようがない」って、何もかも置いて、黙って出て行ってくれたんです。  
・私、それ以後、ますます仕事をするようになったんです。もし彼が独身なら、即、結婚
 とか、金銭的なこととかも、すがったかもしれません。でも妻子がいるでしょ?彼にお
 んぶしてもらったら、ただの職業愛人になっちゃう。私の愛を本物と受け止めてもらい
 たいし、彼に尊敬されたい。だから、自立して、一生懸命、仕事をすることを考えたん
 です。
・もう離れられない。昔から私を知っていて、私を全部さらけ出せる人は、この人しかい
 ないと思うと、このまま行くしかないでしょう?奥さん?彼女に対して、罪悪感はあり
 ません。あったら付き合えないでしょう?彼女に対して、なんの気持ちもありません。
 彼女に逢いたいとも思いません。そういうものじゃないでしょうか?
・でも好きな人が、別の顔を持っていると考えることは、辛いですよ。だから考えないよ
 うにしているんです。それを考えたら、仕事中でも、歩いていても、涙がこぼれて来て
 しまうから。常に奥さんのことを頭の中から抜くようにしているんです。
・常に夫のことを考え、陰で支える立派な奥さんが、世の中にはたくさんいます。でも、
 夫の姓を名乗ることによって妻という権力をふりかざし、夫の悪い所ばかり見て、責め、
 良妻になろうとしない妻もいます。そんな生活を夫にさせていれば、安らぎなんて家庭
 で得られるわけがないでしょ?他人のように夫を扱う妻が、法的に自分のモノと考える、
 人の心は所有できないのに。だから、精神的に身内として接してくれる愛人の所へ行っ
 てしまう。私は、愛人だけを責められないと思っているんです。
  
ミカコ(18歳)
・予備校生は単身赴任の代議士秘書と1回5万円の”契約愛人”の面接に
・東京都墨田区在住。今春、都内ミッション系私立女子高校卒業後、受験に失敗。現在予
 備校に通う日々 
・初めて品川区にある彼の単身赴任用のワンルームにいったらね、ダルマが置いてあった
 んだ。「わぁ。この人やっぱ、S党の代議士秘書なんだわっ」って思った。
・ベンツに乗って、携帯電話も持っている。それに彼は、地元に妻子を残して単身赴任だ
 けど、18畳もある広いワンルームマンションに住んでいるし、いい生活をしていんだ
 よね。 
・彼女が、高校3年生だった夏のこと。AVプロダクションで働いている女の先輩の紹介
 による。彼女を”契約愛人”にした代議士秘書は、そこの社長と懇意だったらしい。
・1カ月1回で5万円くれるっていうから、いいかと思って、赤坂のホテルのラウンジで
 逢ったんだ。年は40代前半、背は小っちゃくて、お腹のまわりがデカくてプヨプヨし
 ているけど、可愛い顔してた。
・奥さんと中学生くらいの女の子二人が中国地方の地元にいるっていってたけど、家庭の
 話はほとんどしなかった。
・私、高2の時に大学生の彼と初体験してから、20人くらい知っていて、街でナンパさ
 れた親父とやっちゃったりとかあったけど、ダルマが一番上手だったかもしれない。
・やはり35歳以上のオジさんなんだから、お金もらえないんだったら、やんないよって
 思うもん。結局は、お金もらえるから以外の、何ものもないと思うんだよね。あっ。す
 るのは、彼の部屋とかラブホテルね。いつも私は、一度、家に帰って着替えて、午後7
 時くらいから逢うの。「泊まってくか」とかいわれるけど、やだから、「家が厳しいか
 らいいや」って断ってた。 

ケイコ(26歳)
・愛し合ったあと、妻のもとへ毎晩帰ってしまうテレビ局社員との1年間
・山形県の高校を卒業後、上京して都内私立短大に。現在、証券会社に勤務。港区の一軒
 家に一人住まい。
・ケイコが、テレビ局に勤務する彼と出逢ったのは、いまから1年ほど前、親友と行った
 東京・六本木に近いロシア大使館そばのカラオケボックス店だった。
・彼は、三つ年下で出版按系に務める奥さんと、中2の息子がいるけど、私、家族のこと
 とか、ぜんぜん思い浮かんだりしなかった。
・私ね、初体験は、高1年の時。同級生と。そのコと短大時代までずっと、付き合ってい
 て、それ以降、付き合ったのは4人。皆、年が離れてたけど、不倫は初めて。私、もと
 もと年上が好きだから。
・回数は週1回ぐらい。合図は、彼がウチに来ている時、私がしたくなったら、シャワー
 を浴びるの。彼は、私がシャワーを浴びると、私の匂いが消えてしまうからイヤだって
 いうんだけど、浴びないのは、やはりヤじゃないですか。
・最初のうちはね。奥さんに嫉妬したりとか、泊まってってほしいと泣いたりしたの。で
 も、5カ月くらいたってからかな。3月ごろから、ふっきれたんです。どうしてって、
 ほんとに私のことが好きなんだなっていうのが、わかったから。だって、毎日、電話し
 て来てくれるの。
・私はいまの証券会社に勤めて6年になりますが、仕事は夕方6時には終わるんです。い
 つも、会社が終わって、私が夕食作って待っていて、彼が夜遅くなってやって来て、テ
 レビを見て、離して・・・そうした毎日です。
・彼と結婚?まったく思っていない。彼はいまの奥さんと、2度目の結婚なのね。もし私
 と結婚したら、3度目でしょ?ウチは、父がいなくて、母が叔父の会社で働いているん
 だけど、とてもいえない。
・会社でどんどん、結婚退職していくじゃない?私、彼女たち、かわいそうだなって思う
 の。だって、こんなに楽しいことが、いっぱいあるのに、結婚しちゃうわけでしょう?
 私、今の会社に、ずっといるつもりよ。でも会社を辞める時が、彼とも別れる時だなっ
 て思うの。
 
クミコ(24歳)
・出版社勤務の彼は子供ができたと知ると自業自得だと私を怒鳴った
・東京都墨田区出身。都内の私立短大卒業後、モデルを経て2年前からイベントコンパニ
 オンに
・出逢ってから1カ月後、3回目のデートの時に、シティホテルに泊まって、そういうふ
 うになったんです。
・彼は今32歳で、奥さんは三つ上の35歳。結婚して8年になるけど、共働きだし、子
 供が嫌いだから子供はいないの。ただ、すごいおとなしい奥さんで、彼のいいなり。そ
 のわりに奥さんはセックスを拒絶することが多くて、夫婦関係は冷めてるとかいってた
 わ。 
・私、不倫は3度目だったの。ああ、また同じようなことを繰り返しちゃうって、戸惑っ
 たけど、彼の場合、付き合ってプラスになることも多かったのね。
・最初はカラダが合わないかなと思ったんだけど、4〜5回目から合ってきて・・・。一
 晩で5回ぐらいすることもあるのよ。気がつくと、朝になっていたなんてこともね。た
 だ、そのうちに、拒絶したけど、彼がアナルセックスを要求してきたりするようになっ
 たり・・・。4月になると、お互いに仕事が忙しくて、ストレスや不満が溜まってきて、
 言い争いをするようになっちゃたのね。
・出産予定は4月ですって医者からいわれた時、手や足がガタガタ震えちゃった。お母さ
 んになった、産んであげたいと思った。 
・彼に言ったら、「俺が子供嫌いなことも、産めない状況も知っていながら、どうして追
 い打ちをかけるような言い方をするんだ。俺のことを全然わかっていない!」って怒な
 るんです。「俺と同じ顔をした人間が産まれてくるのは、気持ち悪い」とも言ったわ。
 もう、ガンガンガーンってなったけど、不思議と涙は出てこなかったのよね。
・手術終わってから電話したら、「あっ、そう。大丈夫?」って感じでした。私、仕事を
 休んだので、手術費のことをまた言ったら、「お前は子供を堕ろす。それで別れるでは、
 手術費を払う価値がない。そんなことを言われると、払う気もなくなるんだ。とにかく
 お前は、俺と一緒になれる人生最大のチャンスを自分で切ったんだからな」って。そう
 言われて、私の心も冷め切っていっちゃったのね。でも淋しくて結局、いまも付き合っ
 ているんです。
  
りえ(30歳)
・精神科医の夫とは別居中。可愛い大学1年生の彼との恋愛には夢がある
・神奈川県在住。私立の4年制大学を卒業。現在、42歳になる精神科医の夫と別居中
・主人(42歳)と5年前に結婚した時、私は、二人の彼と同時進行でした。いちおう恋
 愛結婚ですが、主人との初めての肉体関係は、結婚1カ月前だったし、いま振り返ると
 最初から、そんな好きってほどでもなかった気もするんです。セックスも一方的でした
 ね。
・医者だからお金持ちだろうって?凄くないわ。だって、私の実家は、事業をしていて、
 当時から毎月300万円くらい、お小遣い貰っていたもの。
・結婚して2カ月後のことですが、主人に、ずっと女がいたことがわかりました。
・別居してから、18歳、大学1年生の彼に、レストランで出逢ったの。フラワーアレン
 ジの仕事をしていた私に、逢うたびに話しかけてきて、顔見知りになったら自然に「飲
 みに行こうよ」って感じになったの。
・2週間後かな。お茶飲んでいた時に、話がノッて来て、「じゃ、ホテルにでも行っちゃ
 おうか」って私から誘ったら、「そうだね」って、近くのニューオータニへ行っちゃっ
 た。
・彼は、年上は未経験だったうえに、セックス経験がそんなになかったから、とにかく、
 なんでも一生懸命やってくれるの。私も母性本能を刺激されちゃって、何か、すごく新
 鮮だった。
・彼とは1年続いたけど、その後は、下は22歳から上は42歳まで、飲んでいて知り合
 った人たちと、二股、三股で付き合ってきたの。
・結婚?もし、いまの主人と別れたら、もうしないと思うの。でも、手をつないで寝られ
 るような好きな人が現れたら、離婚は考えるかもしれない。でも、そんないい人って、
 なかなか現れないですよねぇ。いま、離婚しないのは?どうしてかしら。
  
サヨコ(33歳)
・帰化したタイ人女性は”セックレス愛人”しながら別の恋人と熱愛中
・タイ国チェンマイ出身。120万円払って偽装結婚した相手とは1度逢ったきり連絡を
 とっていない。
・私、コンピュータ関係の会社で働いている日本の男の人から毎月30万の”給料”もら
 ってるの。彼は48歳かな。離婚して、奥さんは、いてません。
・寝るはしない。キスもしない。彼と会っても手だけ握るよ。セックスしたのは、6年前
 に、3回だけ。 
・セックスは、彼はタイ人の彼も、あんまり変わらない。彼も彼氏も、セックスは1日1
 回だけで、強くはないよ。でも、好きなタイ人の彼氏とするようが感じるかな?ただ、
 日本の彼と最後にしたのは、ずいぶん昔のことすぎて、ほとんどわすれちゃったけど。
 
ユカ(19歳)
・お前は自分の体をカネで売ってるくせにと美容整形外科医の彼(38歳)が殴った。
・東京都品川区在住。現在、デザイン関係の専門学校に通う。
・ユカが彼と出逢ったのは東京・六本木にあるディスコ。今年の2月末、お店で、VIP
 ルームに女のコがいないから、お客の話し相手になってほしいと、黒服に頼まれたのが
 きっかけだった。VIPルームには、4人の医者がいて、ユカのほか3人の短大生に
 「俺たちおカネ持っているから、なんでも欲しいものがあったらいってよ」ともちかけ
 てきた。ユカが冗談で「じゃ、援助交際してくださいよ」といったところ、「ユカちゃ
 ん、取った!」と、抱きついてきたのが彼だった。
・ご飯、食べ終わって彼に「今夜は帰したくないんだ」といわれた時、彼は私の好みじゃ
 なかったから本当は断りたかった。でも、おカネもらっちゃったから(ヤバイな。いま
 さら5万円返すなって言えないし・・・)と思いながら、「はい」って答えちゃったの。
・ラブホテルへ行ったんだけど、びっくりした。その人のエッチっていうのは本当に一方
 的で、なんか自分さえよければ、みたいな感じ。キスもしないし、胸とかも、揉むとか
 じゃなくて掴んでるみたいな感じで、その手が動かないのね。髪の毛を後ろから掴んで
 バックでやりながら「鏡見ろ」とか「触ってほしいところ、言ってみろ」とか。全然よ
 くなかった。さんざんな1回目が終わってすぐ、彼は、シャワーも浴びずに着替え始め
 たのね。だから(なんだ、結局エッチをしたいだけか)て、がっかりしちゃった。ホテ
 ルへ入る前は、今夜は一緒にいたいっていったくせに。  
・帰る時にはタクシー代って、また2万円くれた。このまま終わりになるなと思ったんだ
 けど、次の日、電話がかかってきて、「また逢おう」って、次の日も次の日も毎日。逢
 うたびにセックスをして、必ず5万円以上はくらたのよ。
・彼は、横浜で開業しているが、渋谷にある実家にはほとんど帰らず、自分の病院に寝泊
 まりしていた。  
・3月は、ほとんど毎日逢って、ホテルとか彼の病院へ行ってセックスしてたんですけど、
 彼、ずっと一方的なの。酔うと、私の体をひっかいたり、殴ったり、すごく暴力的にな
 るのね。恐くて私が泣き出すと「泣いている君が好きだ。かわいい」って、無理矢理し
 たりとか・・・。と思えば、タクシーの仲とかでも平気でスカートの中にてを入れてく
 るのよ。
・彼ね、お昼休みに病院のトイレで1回オナニーして、夜に私とするの。「お前が嫌がる
 から、仕方ないんだ」って笑いながら、ペラペラとそんなことまでしゃべるんです。1
 回は10分くらいなんだけど、とにかくセックスが強いんです。何か時々、アソコに効
 く、医者しか手に入らない薬を使ってらしくて。
・彼の年齢は38歳で、私の年よりお母さん(42歳)のほうに近いからヤダな、と思っ
 ていたんだけど、結局、紹介したの。内装関係の仕事をしている父親は、「年も離れて
 るし、遊びだったら、すぐやめてくれ」って厳しい口調でいったのね。お母さんは、は
 とバスツアーで「ジュリアナ」に行っちゃうようなミーハーだから、(医者だったら)
 もう、玉の輿じゃない!!」って大騒ぎ。
・でも一番アタマにきたのは、私の親友と寝たこと。彼と知り合って3カ月くらい経った
 頃、私の親友からいわれたの。「付き合おうって言われて今日、逢ったんだけど、無理
 矢理エッチされちゃって、その後、10万円ポンと置いて帰っちゃったんだよ。どうし
 たらいい?」だって。「ガーン」ときちゃった。彼にいったら、「俺はお前のこと好き
 なのに、セックスさせてくれないから、淋しさを紛らわせるためにあるコと寝たんだ」
 って。
・それで医者の彼とは別に、いまは23歳の凄い好きな大学生と、1カ月前から付き合い
 だしたところです。医者の彼とはおカネだけ。大学生のコは年上の女からコルベットと
 か洋服とかもらったりして、貢がれるの好きなのね。
 
綾子(28歳)
・広告マンの彼が離婚しないとわかっていても、十年後も別れるはずない。
・東京の有名私立短大を卒業後、広告代理店に就職。現在、目黒区内のマンションで妹と
 同居中
・綾子が11歳年上の同じ業界で働く彼に出逢ったのは、2年前、仕事を通じてだった。
 それから1週間に1度、食事をしたり、スポーツジムに行ったりするデートが続いて、
 ついに1カ月後・・・泊まったんですね。ジムでストレッチとかして体に触れて行くう
 ち、お互いに意識するようになってのかもしれない。その日は、ぜんぜん、何もお互い
 に言わなかったけど、なんとなく雰囲気でわかったんですよ。だから私、タクシーの運
 転手さんに、「渋谷の109の前で降ろして」っていったの。恥ずかしいkら、円山町
 (ラブホテル街)なんていいませんよ。でも、彼はタクシーを降りてから、黙って円山
 町のほうに曲がりました。混んでいて、3軒目のラブホテルに、やっと入れたんです。
・それからは、週に1回、シティホテルで逢うようになりました。お互い忙しくて、時間
 が定かじゃないから、予約してホテルの部屋で待ち合わせたほうが便利なんです。  

悦子(31歳)
・ジョン・ローンに似たやさしい彼の子供を産みたいけどダメだって・・・
・名古屋の短大を卒業後、広告関係の会社に就職。現在5名の男性を部下にもつキャリア
 ウーマン
・私、あんまりセックス好きじゃなかったんです。恋愛期間が、いつも短かったので、体
 が開拓される前に、次の人に替わっちゃうんですよ。だから、痛いし、濡れないし、っ
 て悩みを以ってたんです。でも、彼は、すごくソフトで優しかった。それから週1〜2
 回のペースで、あくまでもノーマルに、定期セックスしてました。
・はじめの4カ月ぐらいかしら、毎日、自分の中で葛藤がありました。好きって気持ちは、
 どんどん先行しているのに、もちろん一緒になれない。いつまでも、彼は「ただいま」
 といえず、私は「いらっしゃい」といい続ける関係。最初のうちは、早く帰らせてあげ
 ようって、たぬき寝入りとかしてたんです・だって毎日、遅く帰るわけでしょう?
・彼は初めてなんです、不倫。結婚以来初めて、はまったんだそうです。
・初めてだったんです。こういう優しくて、強くて、包容力のある男性は。いままで知り
 合った男性の中で、本当に一番、一緒になりたいと思った男性なんですよ。無理なんで
 すけどね。 
・好きになっちゃった以上、不倫になっちゃったってもう、しようがないじゃないですか。
 どうしても一緒にいたいって、私が納得してやっているんですから。耐えたり、待った
 り・・・そういう辛い思いが、できなかったら、好きでもない別の男性の奥さんになっ
 てますよ。辛い思いを受け入れられちゃうから、不倫も我慢できるんですよ。妻の座を
 とってる女性っていうのは、ある意味で賢い女なのかもしれないし、反対に何も考えず
 にその立場に安住しているだけかもしれない。それでも私の立場からしたら、好きな彼
 と結婚してる彼の奥さんの立場が、とても羨ましく見えるんですけどね。

夏子(22歳)
・”結婚”を口にする彼が奥さんと別居したって聞いた時はうれしかったよ。
・県立高校を卒業後、都内の洋裁の専門学校を経て、現在、シティホテルのレストランで
 アルバイト 
・4年前、友達の会社の飲み会についていって初めて彼を見た時は「ただの大阪のオジさ
 ん」と思っただけ。飲んでて、いつのまにか二人になっちゃって、アパートに帰るの遠
 かったから、オジさんの泊まっているホテルについて行ったの。彼、出張で週1回は東
 京に来てて、新宿のシティホテルに泊まるのね。え?最初は好きなんて感情もなかった。
 エッチのほうも向こうが疲れちゃって、途中で終わっちゃったのよ。それで、「やっぱ
 りオジさんは、ヤだな。もう二度と逢いたくない」って思って、彼が寝ている間に帰っ
 てきちゃった。
・彼、何度も私の友達に、「逢いたい」っていってたらしいけど、私は無視して年下の男
 のコと付き合ってたの。でも、そのコ、子供すぎて、物足りなくなっちゃって、半年ぐ
 らいしてからもう一度会ってみよかって、友達を通じてオジさんに連絡したの。その時
 まで私、彼に妻子がいることなんて知らなかった。まあ、そのくらいの年なら、結婚し
 てて当たり前あなとも思ってたけど。
・付き合い出して2年ぐらいするまで、オジさんを好きってこと自覚しなかったのね。多
 分、もっと前から好きだったと思うけど、自分で気がつかなかったみたい。でも私、あ
 んまり熱くなるタイプじゃないし、彼も最初の内は「この前、(別の女のコと)エッチ
 した」とか、平気でいってたしね。
・エッチは逢うたび必ず、夜と朝にするんです。多い時は、3回するけど、ごくノーマル
 に正常位が多いのよね。でも、彼がビンゴ大会の景品で、シリコン製のバイブ(レータ
 ー)をもらってきてからは、それを前戯に使っています。普段は私の家に置いてあって、
 デートの日に時々、持って行くわけ。私も、興味があったから、「使ってみよう」って
 彼にいわれた時も、ぜんぜんイヤじゃなかった。
・でも私、彼と並行して付き合ってる人がいたのね。その人は、バイブを使わなくても、
 すごくいまかった。相性がいいというか・・・。イライラした時とかに、2カ月に1回
 くらいかな、私の部屋で逢ってたのよ。
・2年ぐらい前かな、彼が「将来、結婚しよう」とか言い出した時も、私、本気になんか
 してなかったの。いま、奥さんが育ててるんだけど、5歳と2歳の子供もいるしね。で
 も、1年前に彼が奥さんと「別居したよ」って。いわれて初めて、彼が本気なのがわか
 ったってわけ。
・子供がいなかったら、別に結婚してもいいんだけどね。でも私、まだ22歳だから、結
 婚とか執着していないの。
・私、男の人から誘われたり、付き合ってとか、言われると、あまり、断れないタイプな
 んです。嫌いじゃなかったら、別に断る必要もないと思うのね。本気で付き合うほうが
 面倒くさいよね。子供がいるとかさ・・・。

奈緒(28歳)
・アパレル小売り社長の彼が喜ぶならSMでもなんでも全部してあげるわ
・神奈川県在住で両親と同居中。現在コンピュータ関係の会社に勤務。
・彼と最初に逢ったのは、去年の4月。その時、私、結婚したばかりだったけど、主人と
 の離婚を決意してたの。そんな時、主人と一緒に出かけたパーティで彼に出逢った。彼
 も奥さん同伴だったんだけど、一人でいた時に、私がナンパしたんだよね。話始めたら
 「この人、何かあるな」って思っちゃったんです。危ない予感がして来たから、主人を
 引っ張って来て紹介して、予防線張ったの。
・そのパーティから2週間後に主人と離婚したの。建築業をしている父の病院を建てたい
 って夢のために、お見合いで医者と結婚したんだけど、私、主人のいっていた「家庭を
 守るだけ」で毎日を送るお人形さんになれなかったし、実際に生活してみるとお互いに
 合わない点が多すぎるのに気づいたんです。で、結婚4カ月で33際の主人と離婚して、
 私は郊外にある実家に戻ったの。
・それから3カ月後かな。なんとなく思い出して、彼に電話してあげた。食事や飲みに行
 くようになって1カ月後、ラブホテルに誘われたの。誘ってくれたんだもん。断ったら
 私、彼に悪いと思ったの。それに彼は、小さなアパレル小売り会社の社長をやっている
 んだけど、最近経営がうまくいかないって、さりげなくつぶやくの。仕事や金策ですご
 く忙しいらしい。かわいそうだから、応じてあげたの。彼のセックス、すごく優しかっ
 たよ。でも、愛情が出てきたのって、4〜5回くらいしてからかな。
・半年ぐらい前、彼が頼むから、縛りから始まってムチ叩きも、ロウソクも、バイブとか
 の玩具も、アナルも・・・一応ひと通りやらせてあげたわ。ワインをお尻の穴の中に入
 れるとね、すごく気持ちがいいのよ。  
・彼とは、逢えるなら、毎日だって逢ってる。で、逢うたびほとんどセックスしてるの。
 ノーマルなセックスも、とても多いのよ。でも、いま彼、会社が大変でしょう?こうい
 う不倫関係で余分におカネを使わせたくないから、ホテルとかじゃなくって、どこでも
 しちゃうの。車の中とか外とか、人がいなかったらガード下みたいなとこも平気。そり
 ゃ、たまにはゆっくりしたいなって思うけど、仕方ないし、どこでも一緒でしょう?
・独りぼっちの彼を見てて、私、悲しかった。一緒にいてあげなきゃって思うの。子供と
 いうか、快楽主義者なの、彼。いま、一番楽しいことを優先しようとするの。
  
克美(27歳)
・私以外にも愛人のいる証券マンとの不倫はオフィスラブからもう7年も
・埼玉県在住。東京都内の短大を卒業して、大手証券会社に勤務。現在、実家で両親と同
 居中
・短大卒業後、某証券会社の新宿支店に勤める克美は、10歳年上の彼と、同じ支店で、
 7年間オフィスラブをしている。
・彼が新宿支店へ転勤してきて3カ月後に、いきなり食事に誘われたんです。私、その時
 は、同い年でモデルのようにかっこいい大学生のカレがいたんです。いまの彼にいろい
 ろ相談にのってもらっているうちに、初めて誘われてから半年後、京都に行こうって、
 誘われたんです。
・大学生のカレとゴタゴタがあって、忘れたくて4泊の旅に同意したの。シティホテルの
 部屋は、そう!、部屋に入ったら、いきなりダブルベッドが!!でも、その時は私、彼
 とは兄と妹みたいな感覚だったのね。だから、そういうことをしたいと全然思ってなか
 ったの。そりゃ、行ったからには、そうなるだろうなと思っていても、相手はすっごい
 オジさんでしょ?でも、やっぱりベッドに入ったら手が、モゾモゾって伸びてきて、始
 まっちゃったけど、彼、一度も勃たなかったんです。途中までは元気だけど、最後には
 シュンとしちゃって・・・。彼とひとつになれたのは、旅行から2カ月後。
・彼とのセックス?あんまり上手くない。それに初めはとにかく、イヤだったの。なんか
 お父さんみたいなカンジでしょ?それに、ベタベタしてて、生理的にオジさんなのね。
 若い男の子って、サラッとしているじゃないですか?
・ただ、バブル時代だったから、彼が、いろんな所へ連れてってくれのね。有名なフラン
 ス料理店だとか。料亭とか。 
・ちょうどその頃、歩合制の証券マンになった彼は、月収200万〜300万円。1日に
 何十万と使っていたという。克美とは週2〜3回、曜日に関係なくデートし、しめくく
 りは、いつも高給シティホテルで。泊まる泊まらないにかかわらず、逢うたびにセック
 スをしていたという。でも、不倫相手は私だけじゃなかったんです。後でわかったこと
 だが、代々木のマンションには、会社の元同僚だった女性を住まわせ、面倒を見てやっ
 ていたのだった。
・そうこうすること4年半。結局、バブルが弾けて彼は貯金もなくして。莫大な借金が残
 っちゃった。  

澄香(29歳)
・ハワイで知り合った男性の結婚後も4年越しの関係を清算できずに・・・
・静岡県浜松市出身。現在、東京・渋谷区の11万円の1LDKに住む商社OL。地元で
 酒屋を営む両親から毎月約5万円の仕送りをしてもらっている。
・4年前に女友達と二人でハワイ旅行に行った時、ワイキキビーチで「ビールでも飲まな
 いか」って男性に声をかけられたんです。その男性の後ろにいたのが彼だったんです。
 彼は広告代理店に勤務していて、CMの撮影をハワイに来ていたんです。
・帰国して三日後、浜松の実家に、電話がかかってきました。声を聞いているだけでハワ
 イの夜を思い出し、「気分はリゾート!」1カ月しないうちに逢いました。新宿の「ホ
 テルセンチュリー・ハイアット」で、彼と初めて結ばれました。セックスの面だけでい
 えば、前のカレのほうが前戯に時間をかけるし、慣れてるなって感じで、うまかったん
 じゃないかな。でも、彼とのセックスでは、だんだん肌が合っていくのが自分でもわか
 りましたね。 
・結局、私も彼も美味しいところとか、奇麗な部分だけを大切にして楽しみたかったかも
 しれない。でも、彼とは結局離れられなくて・・・。以来、結婚していることを私が公
 認してるわけだから、彼にとって付き合いやすくなっちゃったんです。毎週1回、だい
 たい水曜日とかに逢って、というパターンです。
・彼、家であまりうまく行ってないみたいだけど、夫婦がお互い自由だし、別れる理由も
 ないんでしょう? 今も結婚したいって希望を決して捨てたわけじゃないんだけど、彼
 の嫌な部分を見て、幻滅することもなく、セックスして肌が合って、本当に気持ちいい
 し、この楽しいのが一番いいんじゃないかって思ってるんです。
・この4年間に私、実は彼のほかに、5人の男性と付き合っているんです。週1回しか逢
 わないから、付き合おうと思えば他の人とも付き合えるの。将来のない彼とのことは私
 なりに割り切って、違う人を好きになろうと思うんですけど、ダメなんですね。私から
 切ることをしない限り、彼から終わりを告げることなないと思います。セックスだって、
 他の人のほうがうまいかもしれない。彼とは最近になってようやく体位を変えるように
 なったぐらいで・・・。でも、どんな人が現れても、やっぱり私、彼と別れることがで
 きないんです。
・このまま続いていったって、私自身が幸せになれるとは思いません。でも、結婚がすべ
 てとも思わないんです。実際、奥さんのほうが幸せなにか、いい思いをしている私のほ
 うが幸せかといったら、私のほうかもしれない。例えば、ほとんど家に帰ってこない夫
 を持った妻の寂しさを、考えると、それでも妻の座を羨ましいとは思わない。だから私
 は、いまのままでいいんですよ。 

加代子(21歳)
・「近所で不倫」のスリルにのめり込みトラック運転手の彼と危険な性にも
・茨城県水戸市で両親と2歳年上の姉と同居中。現在、大学3年生。家庭教師とファミリ
 ーレストランでバイトをしている。
・彼とはウチの前の酒屋の自動販売機の前で声をかけられて知り合った。3歳年上で看護
 婦をしている奥さんは、その日、夜勤だったんです。子供は小学1年生の男の子が1人。
・彼が「早く逢いたいよ」って強引に誘うから仕方なく、近所の神社の駐車場で逢ったん
 です。暗かったけど、彼の車の中で1時間ぐらい話をしました。話がどんどん弾んで、
 午前零時になった時、私が「テレビ見たかったぁ」とブーブー文句を言ったら、「じゃ
 あ、今からテレビ見せてあげるよ」と、そのままラブホテルに行っちゃいました。私、
 深く考えていませんでした。で、ホテルに行って二人でビールをと日本酒を飲んで、一
 緒にお風呂に入って・・・。1回終わると私、すぐに寝ちゃいました。
・出逢って数日後、彼が車の中で待ち伏せしてたんです。私、そういう優しさに慣れてな
 いので、最初は気持ち悪かったけど、でも、1カ月くらいそうされるうちに、だんだん
 「優しいな」って惹かれていったんです。 
・それで、週2回、看護婦をしている彼の奥さんが夜勤の時に、彼のウチで逢うようにな
 りました。子供は奥さんが、近所にある奥さんの実家に預けていたので、彼の家へ行っ
 ても排気なんですよね。
・女性関係が激しい人なので、私、彼の知らない世界にはまらせてかったんです。それと
 私の興味も手伝って、アナルセックスに挑戦することに。付き合って3カ月ぐらいして
 からでした。え?彼とエッチするのは週1回です。二人とも、そんなにエッチじゃない
 んですけどね。アナルセックスに関しては、彼も「やろう、やろうって積極的でした。
 最初に彼のモノを舐めさせられて、それから普通にセックスして・・・。私、セックス
 は気持ちいいとは思いますけど、まだ絶頂感を知らないんです。19歳の時、初体験し
 てから12人と、やってますけど、まだなんです。で、彼がビンビンに元気になったと
 ころでコンドームをつけて、後ろへ。ローションもつけずにやるから私、痛くて泣いち
 ゃうんです。何度もやったけど、達成できたのはたったの2回。
 
沙樹(23歳)
・不動産業の彼とホテルを泊まり歩き、ついに奥さんにバレでしまった時に
・東京都北区出身。高校卒業後、都内のデパートに3年間勤務。コンパニオンなどを経て、
 現在錦糸町のスナックで働く
・2年前は、上野にある別のスナックで働いていたんです。時給2500円、女の子が
 15人くらいのあまり大きくない店に、彼がお客さんに連れられて、初めてやって来た
 の。
・私には、5年間付き合っている同じ年の整備士の彼氏がいたから、お客さんの誘いには、
 まず乗らないのね。
・出逢ってから1カ月後、友人らを誘って二人は「ジュリアナ東京」に行った。地味めの
 沙樹ヴェルサーチのスーツがとても似合っていて、沙樹は一挙に彼に傾いてしまった。
・ご飯を食べながら、付き合ってカレと、別けれたことを話したんです。食事が終わった
 ら、いきなり、「じゃあ、俺とエッチする?」みたいにいわれて・・・。やり直せとい
 っているのに変でしょう?
・でも、近くのラブホテルへ行ったの。エッチするためというより、もっと話をする場所
 が欲しくて行った感じ。そこでまた「彼氏とやり直せ」って、すごい説教されたんです。
 気がついたら深夜になってたの。その後は、何となくキスをして、シャワーを浴びて・
 ・・。
・彼はやりたいっていう気持ちを静めるためなのか、カラオケをずっと歌い続けました。
 その後、一緒に寝たけど、何もしなかった。私は、彼ってけっこう私のこと真剣に考え
 ててくれてんのかな、って思ったのね。彼のほうは「結婚してるからマズイ!!」って
 のがあったみたい。
・結局、離れられなくなって三晩もホテルにいたんです。彼の仕事は自由業だから、けっ
 こう自由がきくんですよ。それで、最後の夜に、ようやく・・・。正常位で3回したか
 な。それに彼のモノ、すっごく大きいんです。唯一、自慢できるのはペニスだけだって、
 自分でいってたくらいだもの。アソコがいっぱいになるって感じで、何が何だかわから
 なくなるくらいよかった。それに、すごい体が合ったのね。
・彼の実家は、地元で大きな飲食店をしてて、お金持ちだったから、貯えもあったのね。
 それで二人とも、仕事もしないで、ホテルを泊まり歩いてたの。そしてら、今度は奥さ
 んが私の実家に乗り込んで来て、両親にぐちゃぐちゃ文句をいっちゃんたのよ。
・奥さんが外で待ち伏せしてたのね。二人で車に乗って出かけようとしたら、奥さんが車
 で追っかけて来て、いきなり後ろから、追突!3発ぐらいかまされて、こっちはもうビ
 ックリ!逃げても逃げても、信号無視までして追っかけてくるの。彼がバックミラーで
 確認したら子供を隣に乗せているのね。助手席の子供のことが心配だからと、彼が停車
 したら、奥さんがズカズカやって来て、「仕事もしないで!!」と、路上で大怒鳴り。

有梨子(24歳)
・私はおカネまでもらっている愛人だから彼には文句をいっちゃいけない
・福島県出身。高校卒業後、アメリカのLAに留学。現在は東京渋谷区在住
・ラブホテルに入って、シャワーを浴びてくるように言われて、出て来たら、彼がいうん
 です。「僕、Sだから、ご主人様になるんだよね。だから友梨は、ご主人様って呼ばな
 いと、いけないんだよ」って。だけど「ご主人様。なんでもいうこと聞きます」みたい
 にいわせられちゃったわけ。ただ、その時は、せいぜい腕を後ろに回して、バスローブ
 の紐で、縛られたくらい。それで、そのまま身動きできない状態で、後ろから、やられ
 ちゃったのうよ。
・なんか、いままで、同年代の男のコとしてたのと、すごく違ったカンジ。無理やり、強
 引に、暴力的にやられたわけでしょう?征服されてるっていうか、犯されてるみたいな。
 それでいて、ワイセツなことしてるって羞恥心で私、けっこう感じちゃって。
・体は、凄く相性がいいと思うから、付き合わないか」っていって、10万円くれたの。
 私もう、1回しただけで彼のこと、好きになってたから、もちろん「はい」って。それ
 から毎日、逢うようにあったのね。彼の仕事が早く終われば、食事とかも一緒に。接待
 とかで遅くなった時は、朝4時とかでも電話してきて。
・毎回、いろいろと調教されて行ったの。でも、ローソクとか、小道具は、あまり使わな
 いのね。主に言葉。例えば、「ご主人様のモノはどうだ」って聞かれた時に、「大きい
 です」だけじゃダメなわけ。三拍子言わないと、つまり、「大きくて、太くて、立派で
 す」って。それから、いく時に必ずお許しを得てからいかないと、お尻をピンピンって、
 スパンキングされちゃうのよ。 
・そんなのを毎回毎回・・・。その代わり彼は、逢うたび、5万円くらいくれるんです。
 場所はいつも、ラブホテル。42歳の奥さんは、宝石関係の仕事をアメリカでしていて、
 ほとんどLAにいるんだって彼がいってました。子供は、25歳の息子さんと23歳の
 娘さん二人。それ以外は、何も教えてくれないのよ。  
・もちろん、奥さんに嫉妬したり、逢う回数も減ったから、誰か彼女ができたのかもしれ
 ないと、不安になったりするのよ。でも、彼がわざわざおカネを払うってことは、私に
 ドロドロしたものを持ち込まれなくないんだなって、理解するようにしているの。第一、
 彼の社会的地位とか、私より年上の息子さんがいたりとか、とても家庭を壊せる状態じ
 ゃないでしょ?だから、彼が結婚していることは大前提で、そのうえで、彼も私もお互
 いに好きって気持ちを持ち続ければ、それでいいと思うようにしているんです。仕方な
 いじゃない?

潤子(24歳)
・彼はSEXレスの夫婦関係を解消して社内不倫1年続けた私と結婚するの
・神奈川県横浜市在住。慶応大学卒業後、現在都内にある外資系銀行に勤務している。
・初めて逢った日の夜、彼に食事に誘われたんです。その後、京王プラザホテルのバーに
 飲みに行こうって、タクシーで向かっている時に、彼がもう強姦に近いようなキスを、
 いきなりガバッとしてきたんです。バーが満席だから部屋を採って飲もうといわれた時、
 「まあいいや。帰るのめんどくさいし、泊まっちゃえ」と思っちゃった。で、ルームサ
 ービス頼んでワインを飲みまくった後、私が勝手にシャワーを浴びに行ったの。タオル
 一枚巻いて出てきたら、彼、およおしてきちゃって。始まっちゃった。だけど、勃たな
 かったんですよ。酔いすぎて。で、二人ともすぐ寝ちゃった。
・彼がホテルで一緒に過ごした直後に「一緒にランチを食べよう」と内線で電話して来た。
 遊んだ女なんて、二度と電話もしたくないんだろうし、何考えているんだろうと思って
 行ったら、いきなり「僕は4年前に結婚していますから、君とは本気で付き合えないし、
 ぜんぜん責任も取れない。それで、こういう風にいうのは本当にヘンなんだけど、君と
 いるのがとても楽しいから、これからも一緒にいてほしいんだ」って、大真面目に言う
 の?珍しい人だなって思って。凄い正直者でしょ?私なんだか、その瞬間から、人とし
 て彼のことを好きになっちゃって、「ああ、ぜんぜんかまいませんよ。じゃあ、今度は
 いつ逢います?」って陽気に言ったんですよ。 
・いつも京王プラザホテルか、六本木ホテルアイビスに泊まるので、5万円くらい出費し
 ていました。経費では落ちないから、全部、彼が自腹を切っていました。ところが、1
 カ月くらい経ったら二人ともはまっちゃってたんです。彼が、オウチに帰ったら、二度
 と戻ってきない気さえして来て三日間ホテルに泊まり続けて出勤したこともありました。
・OLをしている彼の妻というのは、鈍感で彼が仕事で帰れないといっても、しっかり信
 じているタイプ。不思議なことに4年間の結婚生活で、一度も妻は夫に触れさせようと
 していない。彼の言葉を信じれば、結婚後一度も肉体関係がなかったということだ。彼
 女自身が不倫していたのだろうか?原因はわからない。それでも彼は、3年間一度も他
 の女性とセックスしなかったという。 
・まもなく彼は、離婚を奥さんに持ち出しました。こういう時って、「全部自分でやるか
 ら、君は心配しなくていいよ」ってのが、大人の男の人のやり方でしょ?なのに「どう
 しよう。慰謝料、どうしよう」とか、いちいち私に相談するんです。私、「そんな時だ
 け、ええかっこしいして、指一本も触れなかった相手に、浸一文払う必要ないでしょ、
 バカ!!」と、怒ったんです。けど、男の人ってやっぱりそういう時、優しさがお金と
 かになっちゃうんでしょうね。
・私の親?最初、奥さんのいつ人と付き合っているって言ったら、もうメチャメチャ怒ら
 れましたよ。私の父には妾がいて、母は苦労しましたからね。でもいま、彼は別居して、
 私の家に一緒に住んでいるんです。

亜理沙(19歳)
・57歳のオジさんが最初のSEX相手、いま愛人契約しているパトロンは4人
・東京都大田区出身で渋谷区の1DKに一人暮らしを始めた。小学6年の時に両親が離婚、
 中3の時、母親が再婚している。
・湯島のラブホテルに入って、まずキスをしたの。生まれて初めてのキス。あんまり感動
 とかなかった。彼Aさん(57歳)と別々にシャワーに入って。それから、私、胸とか
 アソコとか初めて触られたんだけど、少しも気持ちいいとか思わなかった。でも少し濡
 れてきたから、彼が、私の名前を呼んで、入ってきたの。初めての男性のアレは、とて
 つもなく大きく感じました。我慢できなくて思わず、「痛い」っていっちゃいました。
・終わってから、「痛かった?ごめんね」って、頭を撫でてくれた。後で彼は、「僕がも
 っときれいにしてあげるからね」といって、10万円くれました。1回5万円の契約だ
 けど、余分にくれたんです。私、もう彼のこと大好きになってたの。
・亜理沙がオジさんに目覚めたのは高1の時。きっかけは特になかった。亜理沙は同世代
 の男の子たちにはまったく興味が湧かず、好きになるのは学校の先生など年上の男性ば
 かりだった。年上の人に知り合える機会がなく、困っていた亜理沙は、高3年の時、雑
 誌で愛人クラブの存在を知った。これなら年上の人と付き合える。さっそく電話したが、
 高校を卒業してから来なさいと断られた。だから高校を卒業すると、まっさきに六本木
 の愛人クラブに入会した。そこで、A氏と知り合った。
・どこかの副社長をしているというAさんは、ロマンスグレーで本当に物腰の上品な紳士。
 だから、2回目に逢うのが待ち遠しくて。セックスは痛くて苦しかったけど、彼といろ
 いろなことをしゃべりたいって気持ちで一杯でした。でも、逢えても2時間。別れた後
 が淋しくて仕方ないの。 
・渡辺徹似のB氏(34歳)は、マスコミ関係に勤める太めのおっとりした男性だった。
 六本木の喫茶店で1回5万円という商談をまとめ、それから彼のクラウンで、新宿のホ
 テルへ行った。ベッドに入った時、彼はまず「何回したことある?」って聞いて来たん
 です。どうしようと思いながら、「2回・・・」って。「同い年の子?」と、また聞く
 から、「そうそう」って、ごまかしちゃった。だって初体験が57歳の男性とは言えな
 いでしょ?彼は、あまりくどくなくて、セックスがまだ苦手な私にとっては、とても楽
 だった。
・3人目のCさんは、ある有名な企業の社長(60歳)。ニューオータニのティールーム
 で、私と同じ愛人をやっている友達が声をかけられて、それて私を紹介してくれたの。
 関西から東京に月に1〜2度来るから、その時、ホテルに遊びに来てくれないかって。
 C氏は、会社のパンフレットまで見せて、自分自身の説明をしたという。また、会社を
 引き継ぐ予定の、30代の息子や、60歳くらいの妻の写真や、自宅の庭の写真まで見
 せたそうだ。
・4人目は40代お不動業者で、バツイチのD氏だ。愛人クラブを通して紹介され、新宿
 にあるD氏の2LDKのマンションに出入りするようになった。交際歴はまだ2カ月で
 ある。ちなみに4人の愛人を持つ亜理沙の月収は、50万円程度とか。
・ひどい時には、1週間に4人とする時もあります。1日2回ってのもね。
・でもね。Aさん、いろいろ嘘いっているのわかってるの。「役員四季報」ってのを図書
 館で借りてきて、W大出身で副社長で、千葉県下に住んでいてって、見ていったけど、
 当てはまる人がいないの。 
・いつも会社の近くで正午に待ち合わせして3時にはラブホテルを出るパターン。私はモ
 ノも時間も何も、ねだることはできないの。
・将来は、結婚しないで、資格を持ち、仕事をして、自立した生活を送りたいという。
・ちなみに、亜理沙さんが考えるオジさんは、35歳以上だとか。

リカ(25歳)
・丸の内のオフィスラブが彼の転勤で月イチのSMっぽい関係に変化して
・都内の私立短大卒業後、丸の内にある会社に入社。親と妹と葛飾区の実家に住んでいる。
・私、ずっと彼のファンだったんです。その彼から、「会社のバレるのは困る。家にバレ
 るのは怖い。でも、君と付き合いたい」って言われた。要はドロドロ恋愛を望んでいな
 いんだと了解のうえ、「わかりました」って言ったの。その後も週1〜2回、散歩した
 り食事したりのデートが続いて、ようやく半年後、伊豆へ一泊の温泉旅行へ行ったんで
 す。お布団、二つ並んで敷いてあるのをペタッとくっつけて、これから彼と結ばれるか
 と思うと体の奥のほうがカーッと疼いてくるのを感じました。
・以後、二人は終業後、毎日デートをしていた。社内の噂になりかけ、まずいと思った二
 人は、目立たないようにと、週3回はラブホテルで過ごすようになった。
・奥さんに離婚してほしいという気持ちと、されちゃ困るって気持ちが、実は半々あるん
 です。彼の子供の可愛がりようを見ているとね・・・。
・でも、その後、奥さんに気づかれちゃったんです。彼の奥さんのいない時に、自宅から
 私の家に電話したことがあったんです。後で電話明細を見て、マーカーを引いて、奥さ
 んが「これ誰?」って聞いてきたんですって。実は、彼に聞く前に、奥さんは社員名簿
 で名前を調べたんですね。彼が正直に、「ほら、この間、子供を動物園に連れて行って
 くれた部下だよ」って私の名前を言ったところ、名簿を持ってきて「この子ね」って。
 それからは何も言わないらしんだけど、気付かないふりをしているんじゃないかな。
・そんな矢先に、彼の群馬県下の支社に転勤の内示が出ちゃったんですね。「行かないで」
 って、ダメを承知でいってみた。「でも、行かないわけにはいかないでしょ」って彼が
 ポツリと。「じゃあ、私も行く」「でも、来るなら来るなりの状況を作れるまでは、我
 慢してくれないと・・・」って、これもダメでした。私を一人残したまま、結局、彼は
 家族と引っ越しをしちゃんたんです。   
・私が群馬の彼を訪ねると、逢うたびにラブホテルに泊まることになったんです。最近で
 は、彼のセックスが少しずつ変わってきました。彼って実は、セックス自体はうまくな
 いんです。でも、それをカバーしようということなんでしょうか、最近では浴衣のヒモ
 とかで、私の手首を縛ったりするの。手首を動かせないままで、彼のソレが私に入って
 くると、征服されたみたいで、とっても感じるようになりました。

ミチル(29歳)
・幼なじみの彼と週1回ラブホテルへ、主人なら感じないのにとってもいい
・埼玉県出身。専門学校を卒業後、銀座にある商社に就職。夫とは結婚して2年半になる
 が、離婚寸前の状態
・彼は、小学校の時からの幼なじみで、本当にずーっと私のことを想っていてくれたんで
 すよ。傷ついた時、いつだって彼は私の「駆け込み寺」になってくれたんです。
・「私、結婚するけど」と、結婚式の2か月前にいったら、彼が「納得いかないっ」って
 急に怒り出しちゃった。「君の気持ちを大切にしたかったから・・・。じゃあ、なんの
 ためにいままで手を出さないでいたか、わからないじゃないか」って責められました。
 その翌週、どちらからともなくごく自然に、ラブホテルへ行ってしまいました。 
・彼、童貞だったんです。私、彼の一番最初の女になりました。だから、彼と結ばれた時、
 嬉しいというより「やっと私のモノに・・・」って満足感がありました。
・彼は、はたして、主人よりぎこちなく、下手でした。前戯も充分でないのに、指を無理
 やり入れたり、濡れてもいないのに強引に押し付けてくるんです。それで、私が痛がっ
 たんですよ。そしたら彼が私のことまだ処女だって勝手に信じちゃって、「最初だから
 しようがないよ」っていうんですよ。でも、私は、結婚前でも、もう主人と関係があり
 ました。結婚する4年前から、主人と付き合い始めましたが、3カ月後に山中湖に行っ
 た帰りに、ラブホテルに誘われました。痛かったのだけは、憶えています。主人が私に
 とっては、最初のオトコです。彼のことはやっぱし主人に対して、ちょっと後ろめたか
 ったけど、うーん、でも一生に一度かもしれないと思って。私、浮気しようって思って
 たんですよ。もし、主人に浮気されても{ああ、自分もやったんだから、しょうがない
 な)って思えるでしょ?
・挙式1週間前に、彼に、「私、当分、逢えないよ」と告げた。彼は聞く耳を持たず、
 「結婚したって結婚しなくったって、お前はお前、俺は俺。二人の関係は変わらないん
 だから」と、強い口調で言った。新婚旅行から戻ってきて1カ月後、また彼とよりを戻
 してしまった。
・週1回ウィークデーにドライブとかデパートとかへ行った後、ラブホテルへというデー
 トを続けていた。童貞だった彼も、だんだんいろんなテクニックでミチルのことを攻め
 られるようになった。
・2年半の結婚生活の中で、主人とは、セックスを数えられるほどしかしてないんです。
 彼の両親の家に同居していたので、気になってセックスにのめり込めなかったかもしれ
 ませんね。主人は11時前に帰ってくることはありませんし、私も仕事が忙しくてヘト
 ヘトになっていたんです。だから主人が求めてきても、「ごめん。私、ちょっと疲れて
 るから」とかいって、背中を向けちゃうんです。もともと、私はセックス自体、淡泊な
 ほうだと思います。ただ、彼とはラブホテルを使うことが多いので、その分、興奮しや
 すいのかな。お風呂の中で、彼に入ってこられたりすると、自分でもびっくりするぐら
 いガンバっちゃう。主人とは、そんなに関じることはありません。
・入院中に、今度は逆に夫に若い女がいることを知った。その頃、夫は若い部下(20歳)
 から、彼女の恋人のことでなにかと相談を受けていた。そにうち、夫を好きになった彼
 女は、婚約解消までしてしまった。
・それ以降は、「何もかもイヤ。別れたい・家を出たい」と、毎日毎日、泣いていたんで
 す。それに、下にお姑さんが住んでいるんですが、私と合わないんです。だから、
 「半年でも1カ月でもいいから、二人だけで住もう」って、主人に泣きながら何回もお
 願いしたんです。彼は、「じゃ、考えさせてくれ」って。そしたら、去年の暮れ、いき
 なり、「じゃあ、もう別れよう。離婚しよう」と主人が言い出したんです。突然すぎて、
 頭の中がカラッポになりました。つまり、お義母さんにも愛人にも負けたんです。

エミ(21歳)
・3億円の家もくれた彼は58歳の紳士、家庭の事に触れないのが暗黙の了解
・東京都世田谷区生まれ。二人姉妹で、姉は米国留学中。趣味は、彼に買ってもらったア
 ウディでドライブすること。
・エミは、2年前に高校を卒業してすぐ、銀座の小さなクラブで働き始めた。2週間後、
 お客として来た有名建設会社専務取締役(58歳)と出逢った。
・私、7人ぐらい、若いコと付き合ったことあるんですが、みんな性欲だけが激しくて、
 自分が入れること前提だけのセックスでしょ?彼は、違うんです。私のだめだけなんで
 す。すごい時間をかけて、「きれいだよ」っておだてながら、全身をくまなく指と舌で
 愛撫してくれるんです。何回もイカせられて、ようやく、最後は正常位で・・・。
・だから彼と一つになれた時は、「女としてすごく幸せ!」って感じでした。終わってか
 ら彼は、私を腕枕をかってくれて、「大切にするよ」って、また。朝、目覚めた時も、
 彼に守られてるって気がして結構幸せでした。 
・エミが、税理士をしている自分の父親より2歳年上の彼と、食事に行くようになって二
 週間後、「妻と中学生の子供がいるけど、大切にするから付き合ってほしい」と、言わ
 れた。
・付き合うようになってから、しばらくして彼に、「銀座で働くのはおカネに困っている
 から?」って聞かれたんです。だから私、「女として欲しいものが、いっぱいあるから
 働くの」って答えたんです。そしたら彼が、他に仕事を探してあげるっていうので、私、
 お店を辞めたんです。私、世田谷の自宅に、両親と一緒に住んでいるでいたから、生活
 費には困らなかったんですね。銀座のクラブには結局1カ月もいませんでした。
・それからは1週間に1〜2度、彼とホテルに泊まるようになりました。金銭的な話は、
 一切ありませんでした。交際が始まって1カ月保後かな。「自分の大切なものだからど
 んどんきれいにしてあげたい」って言い出して、彼が私を青山のブティックに連れて行
 ってくれました。 
・いきなり「じゃあ、家を買ってあげよう」って、彼が車で渋谷区内にある白い一軒家に
 連れていってくれたんです。リビングが20畳くらいあって、下に4部屋、上に3部屋
 ある、3億円ぐらいの家だと思います。私、家の中をキョロキョロ見回しながら、「一
 生に一度は住んでみたいね」って。そしたら彼が、「じゃあ、ここに住んだら?」って。
 私、えっ!?っと思いました。でも、その頃には、彼もさることながら、彼の奥さんが
 相当なお金持ちで、かなり羽振りがいいこともわかってたので、「まあ、これくらいい
 いかな・・・」とも思い始めました。
・私、何もわからないので、手続きはすべて彼がやってくれました。最後にみせられた書
 類には、私の名義で印鑑が押してあったんです。 
・私、カードがあんまり好きじゃないから、彼がいつも鍵がついている引き出しに、おカ
 ネを入れといてくれるんですよ。最初のうちは、月に100万ぐらいだったんですけど、
 おカネはあればあるほど、足りなくなっていくものでしょ?いまは月400万ぐらいか
 な。正確に数えたわけじゃないけど・・・。貯金?彼が生命保険をかけてくれてるので、
 私自身で貯金はしていません。おカネは全部、使っちゃうかな。
・いまは、セックスも月に1回あるか、ないか。彼は、朝起きた時に、横で寝ていてくれ
 ること、そして、「いってらっしゃい」っていってくれるだけでいいっていってるんで
 す。  
・金銭面とか。いまのレベル以下の生活って考えられません。デートしても、きっともう、
 ぜんぜん違う感覚になってて、合わないと思うんです。 
 
史絵(24歳)
・後ろめたさがあるから不倫って独身の男の恋愛より絶対に純粋だと思う。
・父親は地元の大阪で事業をやっている名士。大学在学中、2年間、アメリカに留学した
 経験がある。世田谷区にある家賃20万円のマンションに一人暮らし。 
・1年前、三宿(東京都世田谷区)のバーで友達と飲んでいたら、隣に座ったのが彼。結
 構ハンサムだったので、声をかけられた時、私としてはまんざらでもなかったんです。 
・電話でのやりとりが2カ月も続いたんですね。そのうち、本当は逢いたがっている自分
 に気がついて、日本橋のフレンチ・レストランに連れて行ってもらいました。で、2軒
 目のクラブで、つい酔っぱらっちゃって、私、「好きになりかけてるけど、不倫するの
 が怖い」って、くだ巻いちゃったの。そしたら、「よし!」って。すでに彼、東京ヒル
 トンホテルを予約してたんですよぉ。結局、セックスした日が、付き合い出した日って
 わけ。
・史絵の父親は、大阪でホテル、レストランなど手広く事業をしており、現在、彼女は家
 賃を含めて月50万円の仕送りをしてもらっている。史絵はそんな実家を「お金持ちの
 家」と私にいった。  
・私、自宅のマンションには、鉄則として彼を入れないんです。だから週2回、泊まる時
 はホテル。もちろん、おカネは彼が出します。不倫というのは、一人の男性の愛情を奥
 さんと分け合わなきゃいけないんだから、時間とおカネだけは、相手に使うだけ使わせ
 ないと、フィフティフィフティじゃないって思ったんです。 
・軽井沢のウチの別荘に二泊した時は、本当に幸せだった。丸二日、ずーっと別荘にこも
 ってセックスしたんです。セックスしてシャンパン飲んで、またセックスして、少し眠
 ったて目が覚めたら、また、セックス・・・。1日目は7回。二日目は3回しました。
・不倫ってね、独身の男の恋愛より絶対、純粋だと思うんです。裏切ってるっていう後ろ
 めたさがあるからね。私、そんな彼の純粋なところが大好きなの。
・女は、いかに淋しくて、辛くて、不平等な立場を知っていて、それでも男を愛するがあ
 まり、愛人になる。それからは、持久力の問題だ。愛人が淋しさや、辛さに耐えられな
 くなって二人の関係を放棄したら、その時こそ、不倫の恋はほとんど終わってしまう。
 家族をもっている男たちの多くは、「引き止める権利がない」と、引いてしまうからだ。
・それにしても、世の中、半分が男、半分が女でありながら、なぜ不倫する独身女性のほ
 うが、不倫する独身男性より圧倒的におおいのだろうか。男性のほうが純粋ではまりや
 すいからなのだろうか。それとも、不倫をさせる妻たちに責任があるのだろうか。愛人、
 不倫が当たり前になりすぎて、それらが死語になってしまう日も近いかな、と私は感じ
 た。