Q.大阪万博の大屋根リングに使われた木材の産地はどこですか?
大阪・関西万博の大屋根リングに使用された木材は、約7割が国産、約3割が外国産です。国産木材は主にスギとヒノキで、以下のような産地から調達されています:
・福島県:特に浪江町のウッドコアが集成材を生産し、梁材に福島県産のスギが使用されています。東日本大震災からの復興の象 徴としても注目されています。
・高知県:全体の約4割に高知県産のヒノキやスギが使用されたと試算されています。
・和歌山県や紀伊半島:スギやヒノキの供給地として知られています。
・愛媛県:西条市の木材が使用されています。
・四国:特にヒノキが柱材の約50%程度に使用されています。
外国産木材は主にフィンランドやスウェーデン産のオウシュウアカマツ(欧州赤松)で、全体の約3割を占めます。ただし、「ほぼフィンランド産」という一部の報道やSNSの主張は誤りで、国産材が約68〜70%を占めると公式に反論されています。
木材の選定は、コストや供給量、持続可能性を考慮し、日本の伝統的な貫工法と現代の耐震基準を満たす設計に適した材料が選ばれました。