三島由紀夫の首が転がっている写真 |
Q.1970年当時、どの新聞でも三島由紀夫の首が転がっている写真が見られましたか? 1970年11月25日、三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺し、その後首を切られた事件は、当時の日本社会に大きな衝撃を与えました。しかし、日本の新聞が三島の首が転がっているような写真を掲載したという記録は一般的には存在しません。
当時の日本のメディアは、報道倫理や社会的配慮から、過度に残酷な写真をそのまま掲載することは避ける傾向がありました。特に大手新聞社(朝日、毎日、読売など)では、そのような衝撃的な画像を直接載せることは極めて稀であり、事件の詳細は文章で伝えられることが多かったとされています。写真が使われた場合でも、現場の混乱や演説中の三島の姿など、比較的抑えたものが選ばれることが一般的でした。
ただし、事件の凄惨さから、一部のタブロイド紙や雑誌(例えば週刊誌)が、より詳細な記述や間接的な写真を掲載した可能性はあります。それでも、「首が転がっている」という具体的な写真が広く新聞に掲載されたという事実は確認されていません。これは、当時の報道規制や文化的な背景によるものと考えられます。
もし具体的な新聞名や出典を挙げていただければ、さらに詳しく調べることも可能です。現在のところ、Webや歴史的資料に基づく限り、そのような写真が公に新聞で出回ったという証拠は見つかっていません。
Q.1986年当時、「フライデー」に岡田有希子が投身自殺をして下に落ちて叩きつけられた写真が掲載されましたか? 1986年4月8日、岡田有希子が投身自殺した事件は、当時の日本社会に大きな衝撃を与えました。この事件に関して、写真週刊誌「フライデー」(FRIDAY)が彼女の遺体写真を掲載したことは事実です。具体的には、1986年4月18日発売号(4月25日号)で、岡田有希子がビルから飛び降り、地面に倒れている写真が掲載されました。この写真は、彼女が仰向けに倒れた状態を捉えたもので、当時大変な議論を呼ぶこととなりました。
「フライデー」は、スポーツ新聞「スポーツ報知」とほぼ同時期に同様の写真を掲載しましたが、両者の写真は同一のものではなく、それぞれ独自に撮影されたとされています。「スポーツ報知」の写真は現場の記者によるもので、「フライデー」も独自のカメラマンが撮影した可能性が高いです。これらの写真は、過激な報道として批判を浴びつつも、当時の週刊誌文化の中で販売部数を伸ばす要因となりました。
ただし、質問にある「下に落ちて叩きつけられた」という表現に対して、掲載された写真がその瞬間を直接的に捉えたものかどうかは明確ではありません。公開された写真は、落下後の彼女の姿を示しており、落下の瞬間そのものを映したものではないとされています。それでも、その衝撃的な内容から、多くの人々に強い印象を残し、後追い自殺(いわゆる「ユッコ・シンドローム」)を誘発する一因とも指摘されました。
当時のメディア倫理は現在と比べて緩く、こうした写真が公に掲載されることは珍しくありませんでした。しかし、この事件をきっかけに、報道のあり方やプライバシーへの配慮について議論が高まり、後のメディア規制強化につながった側面もあります。
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