日本における自家用車の買い替えの期間

Q.日本において自家用車の買い替えの期間はどの程度ですか?

日本における自家用車の買い替え期間は、いくつかの調査によって異なりますが、おおよそ7年〜8年が平均的と言われています。ただし、車の「平均使用年数」として、新規登録から抹消登録までの期間を見ると、13年〜14年とさらに長くなります。

これは、多くの人が10年以内に買い替えを検討する一方で、車の耐久性向上により、実際には10年以上乗り続ける人も少なくないことを示しています。


買い替えの主な要因

自家用車の買い替えを検討するタイミングには、以下のような要因が挙げられます。

  • 車検のタイミング: 特に新車購入から3年目(初回車検)、5年目、7年目の車検時に、修理費用や維持費とのバランスを考えて買い替えを検討する人が多いです。
  • 走行距離: 一般的に、走行距離が6万kmや10万kmを超えると、部品交換が必要になる可能性が高まり、維持費が増える傾向があります。
  • 税金の負担: 環境への配慮から、一定年数(ディーゼル車は11年超、ガソリン車・LPG車は13年超)を超えると自動車税が重課されるため、その前に買い替えるケースもあります。
  • ライフスタイルの変化: 結婚や出産、引っ越しなどで車の使用目的や必要な車種が変わる場合。
  • 故障や不具合: 大きな故障や修理費用がかさむ場合。
  • 新型車への関心: 新しいモデルや技術に魅力を感じて買い替える場合。

長期使用の傾向

近年は自動車メーカーの技術向上により、車の耐久性が向上しているため、以前に比べて長く車を使用する傾向が見られます。一方で、中古車として売却する際のリセールバリューを考慮して、年式が古くなりすぎないうちに買い替えるという考え方もあります。

ご自身の車の状態やライフスタイル、経済的な状況などを考慮して、最適な買い替えのタイミングを検討されると良いでしょう。




Q.いちばん長く保有している人は、何年ぐらい保有していますか?

日本で車を最も長く保有している人の具体的な年数について、正確な統計データを見つけるのは難しいですが、いくつかの情報から推測できます。

一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)の調査などによると、新車登録から抹消登録までの「平均使用年数」は、乗用車で約13年〜14年とされています。これは、廃車になるまでの平均的な期間を示しており、一台の車が誰かの手に渡って長く使われる期間の目安となります。

しかし、「一番長く保有している人」となると、個人が新車購入から廃車まで、あるいは中古車で購入してから廃車になるまで、20年以上保有しているケースも珍しくありません。

長期保有の事例と要因

  • 20年超の保有: 車の寿命は「10年・10万km」と言われることがありますが、適切なメンテナンスを行えば20年以上乗り続けることは十分可能です。実際に、20年・20万km以上走行している車も珍しくありません。
  • 車種による傾向: 特にトヨタのSUV(ハイランダー、ランドクルーザー、セコイアなど)は、海外の調査で15年以上保有される割合が高いと報告されています。これは、信頼性や耐久性が高く、修理費用が比較的低いといった要因が考えられます。
  • 部品の供給: 自動車メーカーは、生産終了した車種の部品を10年程度保管するよう努めていますが、それ以上の期間になると部品の調達が難しくなることがあります。しかし、古い車を専門に扱う整備工場や、他車種の部品を流用するなどして、長く乗り続けている人もいます。
  • 愛着や趣味: 特定の車種に強い愛着を持っている場合や、旧車を趣味として維持している場合、メンテナンス費用がかさんでも長く乗り続ける傾向にあります。

まとめると、統計的な平均使用年数は13〜14年ですが、個人的には20年以上にわたって同じ車を大切に乗り続けている方も多くいらっしゃいます。 これは、車の品質向上と、オーナーの適切なメンテナンスと愛着の賜物と言えるでしょう。