4K放送の視聴者数

Q.日本国内での4K放送の視聴者数はどのぐらいでか?

日本国内における4K放送の視聴者数について、正確な統計データは変動するため一概には言えませんが、いくつかの情報源から状況を把握することができます。

視聴可能機器の普及台数:

一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の発表によると、4K8K衛星放送の視聴可能機器の累計出荷台数は2023年12月1日に2,000万台を突破しました。これは、およそ1日1万台のペースで普及が進んだ結果です。

世帯普及率:

総務省のデータに基づいた推計では、2020年時点で4K対応テレビの世帯普及率は50%を超えるとされていました。

視聴経験:

A-PABの2024年2月調査によると、「現在、衛星放送で4K放送が見られる」ことの認知度は**42%**でした。
実際に4K8K衛星放送を視聴したことがある人は、約1割程度という調査結果もあります。

視聴者の満足度:

4K8K衛星放送の視聴経験者の「画質・臨場感」への満足度は約9割と非常に高い評価を得ています。

これらの情報から、4K放送を視聴できる環境は着実に整ってきており、高画質に対する満足度も高い一方で、実際に視聴している人はまだ一部に留まるという状況が推測されます。今後の4Kコンテンツの充実や、より手軽な視聴環境の整備によって、視聴者数が増加していく可能性があります。



Q.2K用のアンテナで4K放送も受信可能ですか?

はい、2K用のBS/110度CSアンテナでも、一部の4K放送を受信できます。

現在放送されている4K放送には、従来の2K放送と同じ周波数帯(右旋円偏波)で送信されているチャンネルと、新しい周波数帯(左旋円偏波)で送信されているチャンネルがあります。

2Kアンテナで受信できる4K放送(右旋):

NHK BS4K
BS日テレ 4K
BS朝日 4K
BS-TBS 4K
BSテレ東 4K
BSフジ 4K

これらのチャンネルは、現在お使いの2K対応BS/110度CSアンテナ、および対応する4Kチューナー内蔵テレビや4Kチューナーがあれば、基本的に追加の工事なしで視聴できます。

2Kアンテナでは受信できない4K放送(左旋):

NHK BS8K
ショップチャンネル 4K
QVC 4K
WOWOW 4K
その他、多くの専門チャンネル

これらの左旋で放送される4Kチャンネルを視聴するためには、4K/8K対応のBS/110度CSアンテナへの交換が必要です。また、場合によっては、ブースター、分配器、壁面端子などの宅内配線も3224MHzまでの伝送帯域に対応したものに交換が必要になることがあります。

まとめ

現在の2Kアンテナでも一部の4K放送は見られます。
全ての4K放送を視聴したい場合は、4K/8K対応アンテナへの交換が必要です。
アンテナ交換に加えて、宅内配線の改修が必要になる場合もあります。

ご自身の視聴したい4Kチャンネルに合わせて、アンテナや周辺機器の対応状況をご確認ください。