Q.脊柱管狭窄症は治りますか?
とても良い質問です。
「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」は、完全に「治る」場合もあれば、うまく「付き合っていく」形になる場合もあります。
以下で分かりやすく説明します。
脊柱管狭窄症とは
脊柱(背骨)の中を通る「脊柱管」という神経の通り道が、加齢や姿勢、骨・靭帯の変化などで狭くなり、神経が圧迫される病気です。
主な症状は:
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腰や足の痛み、しびれ
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歩くと痛くなり、休むと楽になる(間欠性跛行)
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足の力が入りにくい
治る可能性について
@ 軽症の場合:保存療法で改善することが多い
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痛み止め(NSAIDs、神経痛の薬など)
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理学療法(ストレッチ、体幹筋トレーニング)
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神経ブロック注射
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姿勢・生活習慣の改善
多くの方が、これらの治療で日常生活に支障がないレベルまで改善します。
(「完治」というより「症状が出ない状態を保つ」イメージです)
A 中?重症の場合:手術で治ることもある
手術によって神経の圧迫を取り除けば、痛みやしびれが大きく改善するケースが多いです。
ただし、神経のダメージが長期間続いている場合は、完全に元通りにならないこともあります。
再発や進行を防ぐには
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前かがみの姿勢を避け、正しい姿勢を意識
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体幹を支える筋肉(腹筋・背筋)を鍛える
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体重を適正に保つ
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無理な動作を避ける
まとめ
| 状況 |
治療法 |
改善の見込み |
| 軽症 |
保存療法(薬・リハビリ) |
症状が軽減・コントロール可能 |
| 中等症 |
保存+ブロック注射など |
改善することが多い |
| 重症 |
手術 |
大幅に改善・治ることも多い |
Q.72歳になりますが、どのような治療法が適していますか?
ご年齢と状況を教えてくださり、ありがとうございます。
72歳で脊柱管狭窄症の場合、**「体への負担をできるだけ減らしながら、症状を改善する」**ことが治療の基本方針になります。
以下に、年齢や体の状態を踏まえた治療法の選択肢を分かりやすく整理しますね
1. 保存療法(まず最初に行う治療)
72歳の方でも多くはまず保存療法から始めます。
痛みやしびれの程度が中等度までであれば、これで十分改善することもあります。
薬物療法
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消炎鎮痛薬(NSAIDs):ロキソニン、セレコックスなど。痛みや炎症を抑える。
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神経痛の薬:プレガバリン(リリカ)、デュロキセチン(サインバルタ)など。しびれや神経痛に効果。
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血流改善薬:神経への血流をよくし、回復を助けます。
ポイント:
薬の使いすぎは避けつつ、「痛みを抑えて体を動かせる状態」を保つのが大切です。
?♀? 理学療法(リハビリ)
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ストレッチ:背骨や股関節を柔らかくして神経の圧迫を減らす。
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体幹筋トレーニング:腹筋・背筋・骨盤まわりを鍛え、姿勢を安定させます。
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前かがみ姿勢を利用した運動:脊柱管狭窄症では、前かがみになると症状が楽になることが多いので、自転車こぎ運動などが効果的。
ポイント:
痛みのない範囲で「少しずつ・毎日」続けるのが重要です。
神経ブロック注射
2. 手術療法(保存療法で改善しない場合)
以下のような場合には手術が検討されます:
手術の種類
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除圧術(じょあつじゅつ)
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神経を圧迫している骨や靭帯を削って広げる手術。
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手術時間は2時間前後、入院は1?2週間ほど。
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固定術
最近は「低侵襲手術(内視鏡など)」もあり、
高齢の方でも体への負担が少なく行えるケースが増えています。
3. 日常生活でできること
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長時間の立ち姿勢・後ろ反り姿勢を避ける
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軽い前かがみ姿勢(杖やシルバーカー使用)で歩く
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体重を減らす(腰の負担を軽減)
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筋肉を落とさないように適度な運動を継続
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冷え対策(神経・血流を守る)
治療の進め方の目安
| 症状の重さ |
おすすめ治療法 |
| 軽症(歩ける・日常生活OK) |
薬+リハビリ |
| 中等症(歩行距離が短い) |
リハビリ+ブロック注射 |
| 重症(歩けない・足に力が入らない) |
手術を検討 |
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