米の価格が流通途中で異常に高値になっている?

Q.江藤農林大臣が米の価格が流通途中で異常に高値になっていることを指摘しましたか?

はい、江藤拓農林水産大臣は、米の価格が流通過程で異常に高騰している状況について、複数の場面で指摘しています。

2025年2月21日の記者会見で、江藤大臣は1月の相対取引価格が60kgあたり25,927円と過去最高を記録したことに触れ、「これはまさに、目詰まりが起こっている証左と受け止めています」と述べました。また、「米自体は間違いなくある」とし、供給量自体に問題はないものの、流通段階での滞留が価格高騰の要因であるとの認識を示しました。 農林水産省+2農林水産省+2JAcom+2JAcom+1農林水産省+1

さらに、同年1月31日の衆議院予算委員会では、江藤大臣は「長年農政に関わってきた人間からすると、全く理解できない状況」と述べ、米の価格が想定を超えて高騰していることに対する強い懸念を表明しました。 自由民主党

このような状況を受けて、政府は前例にとらわれず、政府備蓄米を21万トン放出する方針を決定しました。江藤大臣は「政府備蓄米を少しでも早く消費者の手元にお届けできるように、手続きの迅速化を図りたい」と述べ、流通の改善を目的とした対応を進めています。 農林水産省+5自由民主党+5時事通信ニュース+5

以上のように、江藤農林水産大臣は、米の価格が流通過程で異常に高騰していることを指摘し、その原因として流通の滞留を挙げ、政府備蓄米の放出などの対策を講じています。農林水産省+5



Q.米の価格が流通過程で異常に高騰しているとは、具体的にはどの業者が価格を吊り上げているのですか?

現時点(2025年5月)で、特定の業者が米の価格を意図的に吊り上げていると断定された事実や、政府や農林水産省が名指しで責任を追及している事例は報道されていません

ただし、江藤拓農林水産大臣をはじめとした政府関係者は、以下のような構造的問題について指摘しています:


【背景と指摘されている問題点】

1. 需給ギャップによる流通の“目詰まり”

江藤大臣は「米自体はあるのに高い」という現象を「目詰まり」と表現しています。
これは以下のような事情が関係している可能性があります:

  • JA(農協)や卸業者などが在庫を抱えたまま、市場に出し渋っている可能性

  • 一部の卸業者やブローカーが、品薄感を煽って高値で取引している

  • 小売・外食産業などが在庫確保に走り、取引価格を押し上げている

2. 市場の不透明性

  • 米の相対取引(当事者間で価格を決める方式)は、価格が公開されないため、情報の非対称性が生じやすい。

  • 一部の業者が「今年は米が足りない」という情報を流し、高値で売買している可能性があります。


【政府の対応と今後の方向性】

  • 政府は 政府備蓄米の緊急放出(21万トン) を決定し、価格の沈静化を図っています。

  • また、流通経路の見直しや、価格の透明化に向けた検討も進行中


結論:

現時点で、特定の業者が価格を吊り上げているという公式な認定や名指しはされていません
ただし、価格形成の透明性に乏しい中で、流通段階における一部の業者や市場構造が、結果的に異常高騰を引き起こしている可能性が高いと見られています。