北朝鮮の核開発の歴史

Q.北朝鮮が核開発を始めたのは金正日のときからですか?

いいえ、北朝鮮の核開発は**金日成(キム・イルソン)**の時代から始まっています。

北朝鮮の核開発の歴史:

  1. 1950年代?1960年代(金日成時代)

    • 1950年代、ソ連(当時のソビエト連邦)との協力のもと、核技術の基礎研究を開始。

    • 1962年、寧辺(ヨンビョン)に核研究施設を建設し、核開発の基盤を整える。

  2. 1980年代?1990年代(金日成?金正日)

    • 1986年、寧辺に5MWeの黒鉛減速炉が完成し、プルトニウム抽出の可能性が高まる。

    • 1993年、国際原子力機関(IAEA)の査察を拒否し、核不拡散条約(NPT)脱退を表明。

    • 1994年、米朝枠組み合意(Agreed Framework)が成立し、一時的に核開発が凍結。

  3. 2000年代以降(金正日?金正恩)

    • 2003年、NPTを正式に脱退し、核開発を加速。

    • 2006年、北朝鮮が初の核実験を実施(これが最初の核実験)。

    • 以降、2013年、2016年、2017年と核実験を繰り返す。

結論:

  • 核開発の開始金日成時代(1950年代?)

  • 核実験の開始金正日時代(2006年)

  • 核戦力の高度化金正恩時代(2010年代以降)

つまり、北朝鮮の核開発は金日成の時代から始まり、金正日が本格的に進め、金正恩が実戦配備レベルに引き上げたという流れになります。