イスラエルと平和条約を結んでいない国

Q.イスラエルと平和条約を結んでいない国は?

イスラエルと公式に平和条約を結んでいない国は、中東や北アフリカ地域を中心に多く存在しています。主に以下のような国々が該当しますが、状況は国際政治の動きによって変わる可能性があります。

イスラエルと公式に平和条約を結んでいない主要な国々:

  1. イラン
    イスラエルとの関係は非常に険悪で、外交関係も存在しません。イランはイスラエルの存在を認めておらず、敵対的な態度をとっています。

  2. シリア
    イスラエルとシリアは1973年の第四次中東戦争(ヤム・キプール戦争)以来、公式な平和条約を結んでいません。特にゴラン高原の領有権問題が対立の要因です。

  3. レバノン
    レバノンもイスラエルと平和条約を結んでいない国の一つで、特にヒズボラとの紛争が続いています。

  4. イラク
    イスラエルとの外交関係はなく、過去の戦争やアラブ連盟との連帯を理由に平和条約を結んでいません。

  5. サウジアラビア
    現時点ではイスラエルと平和条約を結んでいませんが、近年、非公式な接触が報告されています。今後、関係改善の可能性も取り沙汰されています。

イスラエルと平和条約を結んだ国々:

一方で、イスラエルと平和条約を結んでいるアラブ諸国も存在します。

  1. エジプト(1979年)

  2. ヨルダン(1994年)

  3. アラブ首長国連邦(UAE)(2020年)

  4. バーレーン(2020年)

  5. モロッコ(2020年)

  6. スーダン(2020年)※和平プロセス進行中

特に2020年の「アブラハム合意」以降、湾岸諸国を中心にイスラエルとの関係改善が進んでいますが、依然として多くの国がイスラエルとの公式な平和条約を結んでいない状況です。