石破茂の「潜在的な核抑止力」論

Ｑ．石破茂は「潜在的な核抑止力」論を表明ましたか？

石破茂氏は、核抑止力に関して多くの発言をしていますが、「潜在的な核抑止力」という具体的な表現を用いたかどうかは確認できませんでした。?しかし、彼の発言からは、日本の安全保障における核抑止力の重要性と、それに関連する議論の必要性を強調していることが伺えます。?

例えば、2024年10月13日の琉球新報の記事によれば、石破首相は核兵器禁止条約に関する討論会で、「現実的に抑止力は機能している。どうやって核廃絶に結び付けるか議論したい」と述べ、核抑止力の現実的な機能と核廃絶への道筋について言及しています。 ?琉球新報デジタル

また、2024年11月12日の地経学研究所の報告では、石破氏が米ハドソン研究所に寄稿した論文で、アジア地域での核共有や米国の核の展開を主張していることが紹介されています。 ?地経学研究所（IOG） by 国際文化会館・アジア・パシフィック・イニシアティブ

さらに、2016年5月13日の内閣府特命担当大臣記者会見では、核兵器が使用された場合の影響や、抑止力としての機能について言及しています。 ?内閣府+1琉球新報デジタル+1

これらの発言から、石破氏は日本の安全保障における核抑止力の役割や、その現実的な機能について積極的に議論していることがわかります。?ただし、「潜在的な核抑止力」という具体的な表現を使用したかどうかは、現時点では確認できません。?一般社団法人　日本外交政策学会



Ｑ．石破茂は2011年に「潜在的な核抑止力」論を表明ましたか？

石破茂氏は2011年10月5日発売の雑誌『Sapio』において、「核の潜在的抑止力」を維持するために原発をやめるべきではないとの見解を示しています。 ?国立国会図書館サーチ（NDLサーチ）

また、同年10月に開催された自由民主党の「第20回まなびとプロジェクト」では、自衛隊が持つべき抑止力について言及し、核兵器保有の議論に関して「理論的には間違っているとは思いません」と述べています。?しかし、同時に日本が核兵器を持つことの影響やリスクについても指摘し、慎重な考察が必要であると強調しています。 ?自由民主党 中央政治大学院

これらの発言から、石破氏は2011年に「潜在的な核抑止力」に関する議論を行っていたことが確認できます。




Ｑ．「潜在的な核抑止力」というのは、ほんとうに抑止力になるのですか？

「潜在的な核抑止力」が本当に抑止力として機能するかどうかは、かなり議論の余地があるテーマです。核抑止力の理論は、基本的に「核兵器を持っていることが攻撃を思いとどまらせる」という考えに基づいていますが、「潜在的な核抑止力」は少し違った考え方です。整理してみますね。

潜在的な核抑止力とは？

これは「今は核兵器を持っていないが、その気になれば短期間で開発できる能力を持っている」という状態を指します。たとえば、高度な原子力技術やロケット技術を持っていれば、「いざというときは核兵器を作れる」というメッセージを暗に送ることができる、というわけです。

?? 抑止力としての有効性は？

  1. 心理的効果:
    潜在的な核能力を持つ国が「核武装も辞さない」と示せば、敵国が攻撃をためらう可能性はあります。技術力が明らかなら、「本当にやるかも？」と相手に思わせることが抑止につながるかもしれません。

  2. 信頼性の問題:
    ただ、核兵器を実際に持っていない以上、「すぐに作れる」と言っても、相手がそれを信じるかは別問題です。本当に短期間で作れるか証拠もないので、説得力に欠ける可能性があります。

  3. 緊張を高めるリスク:
    「潜在的な核抑止力」を強調すると、かえって相手国が「その前に潰そう」と先制攻撃を考えるきっかけになってしまうかもしれません。抑止どころか、リスクを増やす可能性があるんです。

  4. 国際的な信頼の低下:
    「潜在的な核抑止力」を掲げること自体が、周辺国の不信感を煽り、外交的に孤立するリスクもあります。

結論：機能するかはケースバイケース

「潜在的な核抑止力」が本当に抑止力になるかどうかは、状況次第です。相手国の認識や国際社会との関係、技術力の信頼性などが複雑に絡み合います。実際の抑止力としては「持っている」と明言する方が強いですが、持たずして抑止するには、よほど巧みな外交戦略が必要になりそうです。




Ｑ．米国での一番最初の原発の実験炉の完成いつですか？

米国で最初の原子炉（原子力実験炉）が完成したのは、1942年12月2日です。

この原子炉は**「シカゴ・パイル1号（Chicago Pile-1, CP-1）」と呼ばれ、イタリア出身の物理学者エンリコ・フェルミ**の指導のもと、シカゴ大学にあるスタッグ・フィールドの地下で建設されました。

この実験は、第二次世界大戦中のマンハッタン計画の一環であり、人類史上初めて制御された核分裂の連鎖反応を成功させた歴史的な瞬間でした。これが、後の原子力発電や核兵器開発に大きな影響を与えたんですね。



Ｑ．米国での原発の商用開始はいつですか？

米国で最初に商業運転を開始した原子力発電所は、**シッピングポート原子力発電所（Shippingport Atomic Power Station）**です。

  • ? 建設開始：1954年9月6日

  • ? 臨界達成：1957年12月2日

  • 商業運転開始：1958年5月26日

この原発はペンシルベニア州シッピングポートに建設され、アメリカ原子力委員会（AEC）とデュポン社、ウェスティングハウス・エレクトリック社が協力して開発しました。

シッピングポート原発は、世界初の商業用原子力発電所と広く見なされていますが、純粋な商業ベースではなく、軍事的・実験的な要素も強かったんです。そのため、「本格的な商用原発」の始まりについては議論が続いていますが、一般にはこの日が商用開始の節目とされています。