Q.法律は誰を規制するものですか?憲法は誰を規制するものですか?
法律と憲法は、それぞれ異なる対象を規制します。
つまり、法律は国民を規制するもの、憲法は国家権力を規制するものと言えます。
Q.自民党憲法草案は憲法学の常識に沿っていますか?
自民党憲法改正草案については、憲法学者の間で多くの議論があり、その内容が「憲法学の常識」に沿っているかどうかは非常に意見が分かれています。特に、憲法の根本的な役割に関わる部分で、草案が従来の憲法理論から逸脱していると指摘されることが多いです。以下に主な論点を挙げてみます。
1. 憲法の本質に対する考え方の違い
?? 2. 「国防」「緊急事態条項」の追加
3. 「公益および公の秩序」の優先
結論:沿っているか?
自民党憲法草案は、立憲主義や権力分立といった憲法学の根本原則に対して挑戦的な内容を含んでいるため、一般的な憲法学の常識に沿っているとは言いがたい部分があります。
一方で、自民党側は「時代に即した憲法のあり方を提示している」と主張しています。この点について、どの価値観を優先するかによって意見が分かれるのは自然なことです。
Q.自民党憲法草案の作成に関わった政治家は誰ですか?
自民党の2012年憲法改正草案の作成には、多くの党所属議員が関与しました。主な関係者を以下にまとめます。?
憲法改正推進本部
起草委員会
これらのメンバーが中心となり、憲法改正草案の作成に携わりました。?特に、起草委員会の委員長である中谷元氏や、事務局長の礒崎陽輔氏が重要な役割を果たしたとされています。?日本共産党+1
Q.政府を縛る憲法は、王権時代のものですか?
いいえ、政府を縛る憲法は「王権時代のもの」ではありません。むしろ、それは近代に生まれた考え方であり、「立憲主義」という重要な原則に基づいています。
1. 立憲主義とは?
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立憲主義とは、国家権力を憲法によって制限し、国民の権利と自由を守る仕組みです。
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国家が無制限に権力を行使すると、国民の自由や権利が侵害される可能性があるため、憲法を通じて政府の権力をコントロールする仕組みが作られました。
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これは「憲法は政府を縛るもの」という考え方に直結しています。
2. 王権時代との違い
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王権時代(絶対王政など)では、国王が絶対的な権力を持ち、法律や政策を自由に決めることができました。国民に権利保障はほとんどなく、王の権力は無制限でした。
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しかし、17?18世紀のヨーロッパで起こった市民革命(イギリスの名誉革命、アメリカ独立戦争、フランス革命など)を経て、**「権力は国民に由来し、国家権力は制限されるべきだ」**という思想が広まりました。
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その結果、王権を制限し、国民の自由や権利を守るための憲法が生まれたのです。たとえば、**イギリスの「権利章典(1689年)」や、アメリカ合衆国憲法(1787年)**がその典型です。
?? 3. 日本の場合
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日本でも、**日本国憲法(1947年施行)**は立憲主義を採用しています。
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この憲法は、国家権力を制限し、**「国民の権利と自由を守るためのルール」**として機能しています。
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以前の**大日本帝国憲法(1889年施行)**は、国民に「臣民の権利」を与える一方で、天皇が統治権を持つ構造だったため、立憲主義が完全に確立されていたとは言えません。
まとめ:
もしさらに深掘りしたい点や、具体的な憲法条文について知りたいことがあれば教えてくださいね!?